音楽
The Field / From Here We Go Sublime (2007) スウェーデンの Axel Willner によるユニットの 1st。Kompakt から。昨年出た新譜を聴くにあたって、過去の作品をさかのぼって聴いてみました。 軽やかでダンサブルな四つ打ちから、ゆったりと心を揺らすリズム…
Gui Boratto さんのリミックス仕事を拾い聴きしてみました。 基本的に、クラブミュージックのように踊れる曲に仕上げた仕事がほとんどであるように感じます。軽やかな四つ打ちのリズムを軸にして、楽曲のパーツをちりばめていく感じのリミックス。彼自身の楽…
Gui Boratto / III (2011) ブラジルはサンパウロの Gui Boratto による 3rd。Kompakt から。 2年ごとにコンスタントにリリースを続けての3作目。今回も聴き応えのある内容です。全編通して、低い音域のシンセや重いリズムが深く印象に残ります。不穏な空気も…
Gui Boratto / Take My Breath Away (2009) ブラジルはサンパウロの Gui Boratto による 2nd。Kompakt から。 2009年の WIRE で、横浜アリーナに響き渡った「No Turning Back」(本アルバムに収録)が、私の中では相当なアンセムになっております。個人的に…
Gui Boratto / Chromophobia (2007) ブラジルはサンパウロの Gui Boratto による 1st。Kompakt から。 彼を初めて知ったのは、2009年の WIRE でのライブでした。大きな箱には似合わない感じのゆったりとしたテンポのミニマルテクノで、よく印象に残っていま…
Winterlight / Hope Dies Last (2011) UK の Tim Ingham によるユニットの 1st。n5MD から。 聴き心地のよいアンビエント系エレクトロニカを追究しましたって感じの音楽です。全編を流れる、清々しいまでのきらびやかな音のカーテン。ささやくような歌声、シ…
アメリカの3人組バンド、シルク・フラワーズによる2011年リリースの 2nd。 初めて聴きました。括りはいわゆる US インディロック/ポップだと思います。音楽的には、80年代ニューウェーブ風の電子音が、かなりの部分に配された、ゆるゆるな音楽という感じ。…
エルマロの柚木隆一郎による、2008年リリースの 1st ソロ。コーネリアスや曽我部恵一が参加。 自分好みのごった煮ポップスで、とても良かったです。オルタナミクスチャー風のゴチャゴチャとザラついた音の感触を中心に、ヘヴィなギターやサイケデリックな音…
引き続きナショナル。2003年リリースの 2nd。いつもどおり静かに始まったなと思ったら、M-2「Slipping Husband」の終わり近くで突然ボーカルが絶叫したので、ものすごくビックリしました。そこも含めて、前半は、静と動のコントラストを意識した分かりやすい…
最近のアルバムは素晴らしいモノばかり連発しているナショナル、2001年リリースの 1st を聴いてみましたが、まだまだ習作といった感じでした。枯れたボーカルはこの頃からバッチリな存在感を放っていますが、陰を帯びつつ情感的な曲調はいささか仰々しく(「…
The Electric Soft Parade や British Sea Power のメンバーがやってるバンド、ブレイクスの 2nd (2006) は、以前に聴いた 3rd より良いかも。激しいオルタナギターを鳴らしたり、奇妙なカントリー風味を漂わせたり、メロディーがひねくれてたり、ギターロッ…
1st から一応聴いていたものの、とりたてて印象に残っておらず、そういえば書いていなかった MGMT。今年出た 2nd をようやく聴いてみたのですが、やはりピンとこなかったです。彼らの音楽は、とにかくメロディーが柔らかくて手応えが無いくせに、ポップであ…
クーラ・シェイカーの新譜、超地味です。しかし、いいアルバムであります。再始動後に出た EP や前作よりも、ずっと良い。これまでで一番、ゆったりして地味な曲ばかりですが、適当に力を抜いているという感じは全く無く、とても丁寧に作られている印象があ…
東京の3人組バンド、サニーデイ・サービスによる2010年リリースの 8th。 再結成後の復活作になりますが、大きな感動がやってきたり、逆に拒否反応が出たり、といったこともなく、自然に聴けた作品でした。やはり、ソロ活動以降(とりわけ、自身でレーベルを…
ブライトン出身の4人組バンド、エレクトリック・ソフト・パレードによる2007年リリースの 3rd。 一聴してまず、音の感触がかなり変わったと思いました。以前までのアナログっぽい手触りから、電子音の使い方が印象に残るパキパキとした音作りに変化していま…
ブライトン出身の4人組バンド、エレクトリック・ソフト・パレードによる2003年リリースの 2nd。 1st からの期待を持って次作を聴いてみましたが、ゆるやかな曲調はそのままに、サイケっぽい音の感触が弱まって、普通に耳なじみのよいギターポップになってい…
ブライトン出身の4人組バンド、エレクトリック・ソフト・パレードによる2002年リリースの 1st。 以前聴いた Brakes のメンバーがやっているバンドという繋がりで紹介されたので聴いてみました(こちらの方が有名なのかな?)。ゆったりとした渋い楽曲群で構…
New Order のバーナード・サムナー率いる3人組バンド、バッド・ルーテナントによる2009年リリースの 1st。 メンバーが3人ともギタリストという、変則的な構成です。内容は基本的にニューオーダー直系の楽曲が並んでます。青臭いメロディーと、切なげなギター…
町田康による13年ぶりのソロアルバム。参加メンバーは、AxSxE (NATSUMEN)、石橋英子 (PANICSMILE)、恒岡章(元ハイスタ他)、赤坂ミチル (PHEWWHOO)。 参加メンバーを見て、聴いてみようと思い立ちました。AxSxE プロデュースですが、楽曲はまさに彼の色が出…
ギリスの5人組バンド、オーシャン・カラー・シーンによる2010年リリースの 9th。 3年ぶりの作品になります。Supergrass 亡き後、もはや私には OCS しかいません(誇張アリ)。というわけで聴いてみました。全14曲(日本盤はプラス2曲)、3分前後のポップソン…
スウェーデンの6人組バンド、フレデリクによる2008年リリースの 1st。 民族音楽的要素が入った実験的なポップミュージック、と見せかけておいて実は、アコースティックエレクトロニカみたいに分かりやすい音楽です。エレクトロニカにフォーク色を混ぜたフォ…
松本素生 (GOING UNDER GROUND) のソロプロジェクト、ソウによる2009年リリースの 1st ミニ。ビークルのヒダカによるプロデュース。田渕ひさ子や andymori のメンバー等がバンドメンバーとして参加してます。 ゴーイング聴いたことありませんごめんなさい。…
東京のエレクトロユニット、80kidz のリミックスワーク集。曲目はこちら参照。 ベターっと張り付く仰々しいシンセに覆い尽くされた音楽だなと思います。最初から最後まで、その印象のまま行きます。リミックス集ということで、自分達の特色をより鮮明に出し…
日本のラッパー、シーダによる2009年リリースのシングル。 最近の若者が日本語ラップをごく自然に聴いているということで若干興味を持ったので、後追いしてみました、的な。磯部涼の言を引用すれば「今からこのジャンルを聴こうと思っているひとがいるのなら…
東京の DJ 兼ミュージシャンのソロプロジェクト、M.S.K. による2010年リリースの 1st。デックスピストルズ主宰のレーベル、Roc Trax から。 ひとことで言い表せば、ぶっとく歪んだシンセベースとド派手なビートに彩られたエレクトロです。ジャスティス直系。…
東京の二人組ユニット、ロウブロウズによる2009年リリースの 2nd ミニ。 初めて聴きます。デックスとかと同様、東京エレクトロシーンに括られている印象がある、彼らの音楽。ひとことで言い表せば、ぶっといシンセと豪快なビートに彩られたダンスミュージッ…
こちら参照。 初めて聴きます。いわゆる東京のエレクトロシーンと呼ばれるものを全然追いかけてこなかったのですが、通して聴いた感じだと、ジャスティス系のド派手なエレクトロや、ニューレイブ系の妖しさとかを持ち合わせつつ、独特の軽さを持っている曲が…
アンダーワールド一味による、2009年リリースのコンピレーション。曲目はこちら参照。 テーマは「ジャズ」みたいです。選曲の中心は、いわゆるクラブジャズ系、ではなく、クラブにも目を向けた佇まいのジャズって感じ。序盤はジャズの要素を前面に出した曲を…
スヌープ・ドッグによる2009年リリースの 10th。 初めて聴きました。ヒップホップの勉強中です(笑わば笑え)。ヒップホップは個人的に、洋邦問わず、苦手意識が先行しています。ヒップホップというか、ラップか、苦手なのは。基本的に、ラップを自然に受け…
シカゴ出身のラッパー、キッド・シスターによる2009年リリースの 1st。 引き続いて最近話題のヒップホップも聴きました。最初は調子よく聴けて良かったです。メロディーもあって普通に聴きやすいですし、シンセを豪快に使った80年代エレクトロ風の派手なアレ…