【Music】 YMCK 『ファミリージェネシス』
YMCK の 3rd アルバムはメジャーデビュー作となりました。基本的な路線は全く変わることなく、8 bit ピコピコサウンド全開であります。そんな中、序盤の数曲はメロディーと低音を同時にグッと前に出した、クラブ仕様な楽曲が並んでて、曲としては悪くないし完成度も高いけど、微妙に彼ららしくない気がするなと、ちょっとイヤな予感がしていたのですが、中盤以降、ジャズ、ボサノヴァ風味が増えてきて、正に電子音楽版ブラジリアン・ポップスって趣で、良かったです。アルバムの構成的にも、最初で掴んでおいてそのまま持っていこうとする感じで、良いと思うのですがしかし、中盤以降はメロディー自体のパンチが弱いのか、やや平坦な出来ですっと最後まで流れてしまい、どうも勿体ないなと思いつつ聴いていました。もう少し引っかかるものあると、さらに良くなったような気がするのですが。ともかく、何やら日本を席捲中の、フューチャーレトロポップスな路線とは微妙に一線を画した内容であることは、これまでと変わらない感じだったので、そこはちょっと嬉しかったので加点しております。
- アーティスト: YMCK
- 出版社/メーカー: エイベックス・エンタテインメント
- 発売日: 2008/01/16
- メディア: CD
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