【Music】 Evangelicals "The Evening Descends"
オクラホマの4人組バンド、2nd アルバムです。聴きました。あらこれは素晴らしいですわね。前作もクセになりそうな奇妙な魅力がありましたが、今作はそれに加え、グッとこちらを引き込む力強さを獲得したような印象で、ヨレヨレでお気楽な爆音にすっかりやられてしまいました。全体的にはひねりの効いたポップ・ミュージックが次々とやってくる内容で、それが楽曲毎にほぼ100%の割合で、あらぬ方向へと翔んでいってしまうような感じです。甘めのギターサウンドから始まるのに、なぜに途中からハイテンションヴォーカルがそれをブチ壊しますか。楽しすぎます。終盤に向かうにつれ、そのノリにはさらに拍車がかかり、聴き手には轟音が襲いかかります。その轟音具合も、高音部だけが肥大化してグルグルと渦を巻く様子で、より陶酔感が増幅されている気もします。その最中、何かが落ちて潰れたような音も飛び出したり、ヴォーカルが重なり合ってわけの分からないことになったり、音響的にも愉快なことこの上なしです。聴き終えた後、心地良い疲れがどっと押し寄せてくるようで、完全に堪能いたしました。そんな感じで、US インディやフリーク・フォークの生温い空気に漬かって怠け気味の私を、思いきり目覚めさせるだけの力を持った、素晴らしい内容と思います。はまりすぎて抜け出せなくなりそうです。
