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【Music】 くるり / 魂のゆくえ (2009)

 

日本のバンド、くるりによる2009年リリースの 8th。

 

前作には憤慨しましたが、今作はそれを取り返すような素晴らしい出来で、私の中の気分は一気に持ち直しました(現金なものです…)。内容は、シンプルと言えばその通りで、仰々しいアレンジも、分厚いサウンドも、ひねった展開も無く、淡々と楽曲を積み重ねていく感じなのですが、生の楽曲の良さを自信を持ってお届けしており、ごく自然な気持ちで楽しめます。あと、特筆したいのは、その淡々とした感じが、後半に向かっても全く落ちることなく、どんどんと軽やかにさえなっていくような印象を受けるところで、なだらかな山を徐々に徐々に登っていき、最終盤(「魂のゆくえ」や「ベベブ」のあたり)で頂上に達する感じでありまして、その感覚の心地良いことと言ったらありません。加えて、お得意の気だるげな楽曲に、ジャムバンドのような雰囲気を醸し出す、緩い演奏が相まって(特に間奏のギターはその辺のジャンルを意識しているような気もする)、相乗効果とは正にこのことを言うのだと思いました。そういう意味では今作は、これまでのくるりのように、針を振り切ったアレンジは感じられないのですが、古き良き普遍的なロックを意識しているような気もします。方向性としては『アンテナ』とかですが、もっと良い意味での「ゆるさ」がある。そんな感じで、素晴らしい内容でした。とても嬉しい。

 

魂のゆくえ

魂のゆくえ

 

 

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