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読書、音楽、ゲームなど、エンターテインメント系の趣味について書きます。

【Music】 横濱 JAZZ PROMENADE 2009

 

横浜の各所を舞台にしたジャズフェスティバル、横濱ジャズプロムナードに行ってきました。順番に。

 

ハクエイ・キム・トリオ @ 関内ホール小ホール

ハクエイ・キム (p)、安力川大樹 (b)、ジョー・ラ・バーベラ (ds)。ジョーさんは、ビル・エヴァンス・トリオでドラムを叩いていたそうな。内容ですが、柔らかいタッチのピアノから奏でられる、あまりジャズっぽくないフレーズが印象に残ります。なので、のんびりと聴こうかと思いきや、しかし、ドラムがかなり存在感を放ってて、かっこ良かったので興奮。ベースも自由奔放な感じですし、変なトリオになってるな…と思いました。想像してたのとはちょっと違った意味で良かったです。

 

早坂紗知 MINGA @ 赤レンガ倉庫1号館ホール

早坂紗知 (sax)、新澤健一郎 (p)、永田利樹 (b)、コスマス・カピッツァ (per)、ママドゥ・ロー (per/vocal)。メインは力強いサックス。音楽的には、ジャズというよりは、アフリカンビートを取り込んだ即興系ワールドミュージックって感じ。パーカッション×2がかなりの迫力です(ひとりはセネガル人)。ピアノも2台(グランドピアノとエレピ)使いつつ、突然、弦の上にトライアングルを置いて音を出したりと、やりたい放題。ベースはこれまた底をなぞらない自由な感じで、すべてのパートがあっちこっち向いているのですが、それらの混沌とした空気を切り裂くように、サックスが駆け抜けていくのが、最高です。途中、ソプラノとアルトサックスを2つ同時に咥えて鳴らしてたのにはびっくり。すごい肺活量ですよ…。楽曲についても、普通に踊れる曲から、即興を繰り返す面白い曲、複雑な拍子(「5・5・4・5・5・4・6」の36拍子…)でガンガン盛り上げる曲など、最後まで目まぐるしく移り変わる展開に興奮しました。素晴らしかったです。

 

市川秀男トリオ @ 関内ホール小ホール

市川秀男 (p)、加藤真一 (b)、二本柳守 (ds)。登場した時のウォーミングアップ的な即興は非常に良かった。加藤さんはダイロー duo で聴いてたのですが、やはり印象的なベースを弾くなと思う。ドラムにシンバルがたくさん付いてて、しかもそれをマラカスで叩くのが謎…。というパフォーマンス後、オリジナル曲は聴き心地の良いジャズで、疲れてたこともありオヤスミナサイ…。最後の曲で起きました。この曲は10分以上、力強いフレーズがばっちりはまってて、素晴らしい曲でした。最初と最後だけでゴメンナサイ…。でも良かったです。

 

津村和彦 duo @ Five Stars Records

津村和彦 (g)、スガダイロー (p)。最後はライブハウスにて、ダイローさんを観ました。20人も入れない会場で、ピアノはアップライト。ダイローさんは壁に向かい、津村さんとは背を向ける格好で、どうやってセッションするんだろうと思っていましたが、duo というよりは、各々のソロがひたすらぶつかり合うような…。曲調は普通でしたが、元曲はあまりとどめてなかった(あれは「枯葉」だったのだろうか…)。1st セットで入れ替えだったので前半しか観ませんでしたが、とても良かったです。それにしても、ダイローさんと duo する人はなぜ、ライブ中にあんなに険しい顔をするのかね(EMIKO さんとか)。セッションは戦いである。

 

以上です。チケット代(4000円)と比べるとお腹いっぱいなイベントですが、人が多くて結構大変なイベントでもあります。特にライブハウスは、あんまり無理して観に行くこともないかなと思いました(混んでて大変なのよ)。とはいえ、横浜は本当にライブハウスが多くて、なおかつそれらが徒歩圏内にいくつも存在しているのが良いなと思いました。また来年。