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読書、音楽、ゲームなど、エンターテインメント系の趣味について書きます。

【Music】 Delphic / Acolyte (2010)

 

マンチェスターの3人組バンド、デルフィックによる2010年リリースの 1st。

 

「なんだ、マンチェスターか」と一言でくくってしまうには惜しいけど、「まあでも、やっぱりマンチェスターだよな」って感じでした。内容は、ギターロックにダンサブルな電子音を大量にまぶしてキラキラさせた音楽です。つまりはニューオーダーってことです。が、単なる懐古趣味、というだけではなくて、エレクトロニカや(エレクトロ)シューゲイザーなど、最近の音楽を上手く取り入れてるなというのは感じます(ジャスティス系のやかましいエレクトロが入ってないのが残念ですが)。個人的には元々好きな系統の音楽ではあるけど、感傷的な曲展開が多くて、いささか繊細すぎるところが気になる。かといって、泣きのフレーズ一発で持っていくほどの破壊力を持っているわけではなく、儚げな雰囲気であるとか、清らかな音色であるとか、色んな要素を地道に積み重ねて音楽を作り上げているという印象なので、どうせならついでに下品にぶちかましてしまえば面白かったのではなかろうか(フレーズ自体はテクノポップにも通じるようなかなり俗っぽい感じだったし)。正直、結構聴かせる音楽だなとは思うけど、一瞬で消えてしまいそうな危うさも感じてしまう。そこがまた、若人を惹きつけるのだと言われれば、そうかもしれないけど。

 

というわけで、非常に刹那的で、典型的な「大人は分かってくれない」音楽だと思います。もちろん私は大人の方。彼ら自身は「過去を振り返ってばっかりで、20年前に書かれたような曲をリサイクルしているようなのにはもう飽き飽きなんだ」と言うが、受け取る側は(ピッチフォークとかにも書かれてたけど)、格別、斬新なアプローチというわけではなく、結局ファクトリーの上に乗っかっただけの音楽だな、と感じてしまう。筒井康隆ゼロアカ道場で審査員をした時の言葉が思い出されます。「これが今の新しい批評ですと若い人に言われると、年老いた者はそのような考え方は昔にもあったと指摘する。口頭諮問では皆さんにどう違うのかを尋ねようと思う。お覚悟を」

 

Acolyte

Acolyte

 

 

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