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【Music】 Hadouken! / For The Masses (2010)

 

UK の5人組バンド、ハドーケン! による2010年リリースの 2nd。

 

ニューレイヴ系の波に乗って出てきたバンドって印象しかなくて、前作もゴチャゴチャした電子音がひたすら無節操で喧しく、まったく受け付けなかったのですが、今作は音作りが結構変わったような印象です。全体的に落ち着いて、ダンスミュージックにより近い作りになっていると思う。ギターは全然出てこなくなり、ぶりぶりのベース音とか、ちょっと暗めのシンセを際立たせているところは、良い変化だと思います。これにより、若気の至り的なやっちまった感はだいぶ弱まりました。安っぽいかけ声とかラップは相変わらず好きになれないけど、前作よりは聴けるようになっている。本人達も影響を公言していますが、プロディジーの昨年のアルバムに近いでしょうか。とはいえ、ハドーケンは彼らほど開き直りきってないところが、単なる劣化コピーみたいな感じでいささか残念です。アルバムとして最後まで聴くのはやはり耐えきれず、途中で何度も止めたくなりました…。大御所に喰われてないで、もっと針を振り切ってぶちかましてしまえばいいじゃないか。

 

それにしても、ニューレイヴって何だったんですかねぇ。当時もそれほど興味は持ってませんでしたが、今、残ってるバンドってどれくらいいるんだろう。音楽というより、単に時代的にひとくくりにされた感のあるブリットポップ並に、意味不明なジャンルであります。

 

For the Masses

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