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【Music】 Biffy Clyro / Only Revolutions (2009)

 

グラスゴーの3人組バンド、ビッフィ・クライロによる2009年リリースの 5th。

 

前作は激しいオルタナを基調にしながらも、複雑な曲展開を入れたり入れなかったりと、いささか迷走していた感があったのですが、今作はかなり吹っ切ったような印象を受けました。そしたら逆に、微妙な感じになってしまった。音は激しく、メロディーも伸びやか、それなりにプログレッシブかつ壮大な展開もあり、悪くない出来と思うのですが、どうにも全体の雰囲気があっけらかんとしていて、ピンと来なかった。陽性な音色がそこかしこで使われていて、ポップに弾ける度に、こちらの気分が萎える。そうか、これまでの迷いを、こっち方面に融合しに来たか…という感じ。頭でっかちでギラギラした要素が薄めなのは前からあった気もするけど、そこで頭を抱えつつ悩んでいたのを振り切り、前を向いて笑いかけて来たので、こちらは若干引いてしまった、というべきか。もともとこういった曲調は嫌いではないのですが、彼らに抱いていた期待とはちょっと違うなぁという感じです。ごめんなさい。

 

というわけで、少し残念な作品でした。他のバンドと比べると、辛くて渋い評価をしている自覚はありますが、かなり地力のあるバンドだと思っており、とても期待しているので、その分の落差ということで。ライブは良さそうですけどね。今でも全員、赤パン履いた上半身裸のガチムチスタイルでやっているのでしょうか。

 

Only Revolutions

Only Revolutions