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【Music】 Rhett Miller / Rhett Miller (2009)

 

テキサス出身のシンガーソングライター、レット・ミラーによる2009年リリースの 4th。

 

2nd のジャケットとか印象に残ってるのですが、アルバムをちゃんと聴くのは初めて。内容ですが、フォークとカントリー色の強いポップミュージックですね。オルタナカントリーというやつでしょうか。聴き心地は良いです。個々の楽曲はいずれも良質で、すんなりと耳に入ってくるのですが、逆に、あっという間に滑り落ちていってしまう、この印象の薄さよ。時にギターが激しく鳴らされたりもするけど、あくまでも端正かつ上品に仕上がっているので、物足りなさを覚えますね。破壊力のあるメロディーとか、楽曲から立ち昇る力強さとか、歌声のカリスマ性などがあるわけではないので、通して聴いた印象は、良く言えば上手くまとまっているけど、悪く言えばとても地味。そして、過剰さに慣れてしまった不感症の私にとっては、後者の印象ばかりが残ってしまうのでした。全体の出来は、決して悪くないと思いますが。

 

SNOOZER 誌にて田中亮太が言及しているように、ブライト・アイズをはじめとする、この周辺のシーン、確かに元気がない気がします。そういえば、とんと見かけなくなりましたね…。聴く側としても、アニコレに代表されるようなサイケデリックな音色に蹂躙されてしまった後では、シンプルかつ素朴なフォークアレンジに対して、どうしても不完全燃焼な思いを抱いてしまったことは確かです。いや、悪いのはどっちだ、という思いもありますけどね。

 

Rhett Miller

Rhett Miller