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【Music】 Ocean Colour Scene / Saturday (2010)

 

ギリスの5人組バンド、オーシャン・カラー・シーンによる2010年リリースの 9th。

 

3年ぶりの作品になります。Supergrass 亡き後、もはや私には OCS しかいません(誇張アリ)。というわけで聴いてみました。全14曲(日本盤はプラス2曲)、3分前後のポップソングがこれでもかと詰め込まれてます。この路線は、最近の傾向そのままですが、今回はかなりシンプルな楽曲ばかりで、サビのフレーズ一発勝負の繰り返し、みたいな曲が多く、正直言って水増し感が強かった。演奏面では円熟味も増し、個々の楽曲はそれなりに完成されてはいるのですが、力強い演奏もなく、ぬるめのポップな曲ばかりなので、少々キツかったです。必要以上に分かりやすく爽やかな曲調で、若作りしているような印象が無きにしもあらず。激シブなブルース方面に行かないのは評価出来ますし、そのポップな作風こそ、私が彼らを信頼して聴き続けている理由でもあるのですが、今回はその音楽性に、逆に固執してしまったような印象があり、いささか残念でした。

 

という感じで聴いていたのですが、最後の「Rockfield」に救われました。不思議なアレンジを施した音の中、跳ねるドラムと味のあるボーカルが素晴らしい。ギターの入り方も的確であります。このアレンジで統一されたアルバムを作ってくれたら良かったのにな、と思いました。もうがっつりと歯ごたえのあるアルバムを作る意思は無いのかもしれませんが…。

 

以上です。最近はもう、ファン以外の人は取り立てて聴く必要のないバンドになっているかな、という感じでしたが、今作で決定的かもしれません。それでも良い曲を作っていることは間違いないのですが、バンドの個性はそれに反比例して、どんどん弱まっているような気がするので…。

 

Saturday

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