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読書、音楽、ゲームなど、エンターテインメント系の趣味について書きます。

【Book】 読書記録 2012年10月まとめ

読書メーター2012年10月のまとめです。以下は主な出来事。

  • 今月は硬めの本を結構読んだので、少なめでした。
  • 未読本の消化が進まぬまま、実家から本が次々とやってきております。
  • こんな本買ってたんだ、自分…

2012年10月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2394ページ
ナイス数:21ナイス

ドキュメント死刑囚 (ちくま新書)ドキュメント死刑囚 (ちくま新書)感想
死刑囚ルポ。本当の問題解決に向かって、筆者が自分の考えを徹底している姿勢は感じられました。主観的に犯罪者に歩み寄る姿勢は、仕方ないにせよ、いささか抵抗を覚えてしまいますが、犯罪者を「裁く」だけでは何も変わらない、というような主張には共感します。色々な側面から、死刑について考えるべき。あと、犯罪者が本当に「罪を償う」ことを考えるなら、私たちはむしろ、被害者、遺族の側に歩み寄らなければならないように思います(というのも、ひとつの側面)。
読了日:10月1日 著者:篠田 博之

Casa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2012年 10月号 [雑誌]Casa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2012年 10月号 [雑誌]感想
マーサ・スチュワートさんの取材、ライターさんのテンションが高すぎて様子がおかしい記事になっています。まあ、モノに工夫を加えていくという発想はいいと思いました。収納に対する考え方はこんまりさんと同じ…というか逆ですかね。
読了日:10月2日 著者:

「おたく」の精神史 一九八〇年代論「おたく」の精神史 一九八〇年代論感想
80年代エッセイ。いつにもまして主観的に回顧(懐古)していました。あえて相対化せず、ひたすら一人称視点で描かれる年代観。自伝的な側面が強いので、筆者の他の作品を読んでないと、よく分からないところが多いかもしれません。個人的には読み物としてとても楽しめましたが、サブタイトルとか帯に並んでいる言葉には違和感を覚えました。
読了日:10月5日 著者:大塚 英志

新京成電鉄  駅と電車の半世紀新京成電鉄 駅と電車の半世紀感想
松戸市民の基礎知識(本当か?)ということで読みました。駅舎の新旧写真など満載で、とても楽しめました。新旧でぜんぜん変わってない駅もありますな…。松戸駅の写真を観て、松戸の良文堂って昔からあったんだなぁとか、前原と新津田沼の間に、藤崎台って駅があったんだなぁとか、面白かったです。
読了日:10月8日 著者:白土 貞夫

ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)感想
前半の理論はなかなかついて行けずに辛かったのですが、後半の実践(読解)は、きれいに読み解かれていて気持ちよかったです。この気持ちよさが、自分が批評を好きな理由なのかなと改めて思ったり。ただ、こういった「環境分析的な読解」、いわゆるメタ視点っぽい読み解きって、拒否反応を示されたりするかもしれないなぁと、実体験を振り返りつつ思ったりしました。また、筆者の言うゲーム的な視点は、自分がゲーマーだからか、かなりすとんと納得できる読解ですが、それ自体が時代性を持った画期的な読解かどうかは…、どうなんでしょうか。
読了日:10月12日 著者:東 浩紀

ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ ! (講談社ノベルス)ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ ! (講談社ノベルス)感想
読後感は、うん確かに「読者が犯人」だけど…、という感じでした。きれいに作られた小説だなぁとは思いましたが、解かれた謎が、驚きとか衝撃につながらないと、ミステリーとして面白いとは思えないなぁと。帯で褒めている島田先生、そうおっしゃられてましたよね…。
読了日:10月16日 著者:深水 黎一郎

変貌する民主主義 (ちくま新書)変貌する民主主義 (ちくま新書)感想
民主主義の歴史をたどる本。語り口は学術書ライクではなくて読みやすいです。最初はのらりくらりとかわされてるような文体で入り込めない感じでしたが、もともと民主主義自体が、色んな考え方と結び付いてその形を変えてきたもので、それを表現するとこうなるのかなと思い直したり。本書はあくまでも入り口で、自分で改めて整理・補完する必要はありそうです。小泉政権後の時期なので、新自由主義に関する話題が多めですが、最近の動きに対する筆者の考察も読んでみたいなと思いました。
読了日:10月20日 著者:森 政稔

世界のなめこ図鑑(通常版)世界のなめこ図鑑(通常版)感想
ねこなめこいいね。
読了日:10月26日 著者:Beeworks

国際政治とは何か―地球社会における人間と秩序 (中公新書)国際政治とは何か―地球社会における人間と秩序 (中公新書)感想
国家を超える国際的な協調(国際政治)に関する解説本。新書枠に収まらない骨太な教養書でした。歴史からの細かい分析と、理想論に嵌らない現実的な視点で、読み応えがあります。主権国家とか、国際的な共同体とか、世界市民主義とか、国際政治の観点で歴史を切り取った解説書として、とても面白かったです。これだけ詰め込んでいるのに、文章がすらすらと読みやすいのもすごい。とはいえ、内容は深く、一読ではすべての把握は難しいと思われるため、機を見て改めて再読したいです。
読了日:10月29日 著者:中西 寛

魔道書大戦RPG マギカロギア (Role&Roll Books)魔道書大戦RPG マギカロギア (Role&Roll Books)感想
初プレイに備えて再読。ルールを精読後、リプレイを読み直しました。マンチさん、当日にルール読んだとは思えぬ活用っぷり。ロールプレイもうまいです。プレイング(判定など)を拡大解釈して上手く立ち回るさまは、まさに円熟の域。それだけにダイス目の悪さが際立ちますね…。
読了日:10月31日 著者:河嶋 陶一朗,冒険企画局


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