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【TRPG】 マギカロギア / 共鳴する裏切りの炎

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11月4日、サイコロフィクションシリーズ『マギカロギア』のマスターをやりました。

初プレイということもあり、『Role & Roll Vol.79』付属のシナリオをプレイ。

マギカロギアは、中二病マインドを全開にして、現代に生きる魔法使いをプレイするゲームです、たぶん。

このゲーム、進め方をかなり簡単に整理できます。

  • メインフェイズで、NPC の【秘密】を調査し、NPC に憑依している「断章」を回収する。
  • クライマックスフェイズで、断章の大もとである「禁書」を封印する。

以上。しかも、シナリオ名は禁書の名前となり、断章は禁書を分割した言葉(ここでは「共鳴」「裏切り」「炎」の3つ)となる。とても単純明快です。しかしそこは、尖った TRPG を世に放ち続ける冒険企画局のこと、シノビガミでもシステムのキーとなっている【秘密】の存在が、シナリオをややこしく…もとい、深みを持たせているのであります。NPC の【秘密】が明かされることで、急展開するシナリオ(「実は、断章に憑依されていたのは○○だったんだよ!」「な、なんだってー!」)。今回のシナリオは、初心者向けということもあってか、そこまで複雑な展開ではありませんでしたが、【秘密】の公開からの急展開という流れを垣間見ることができ、楽しかったです(プレイヤーの皆さんはたまったものではないかもしれませんが…)。

また、リプレイを読んだ時にはあまりピンとこなかった戦闘システムも、意外とアツくて楽しめました。ルールは、攻撃/防御双方で複数のダイスをプロットし、同じ目どうしをブロック、ブロックされなかったダイス分がダメージ、というもの。ただし一部の敵を除いて、基本的にマスター側はプロットではなくランダムにダイスを振って決めるので、プロットするのに読み合いが発生しないのってどうなの…? と思っていたのですが、プレイヤーがダイスをプロットした後、マスターがダイスを振る、その瞬間に独特の緊張感があって、これはこれで面白いなと思いました。また、もちろん、敵によって起こり得るプロットの読み合いのアツさは言わずもがなです。

あと、プレイヤー側からの感想として、シノビガミと違って腹の探りあいや対立がないので、キャラをしっかりと立たせることができる、という話が聞けました。サイコロフィクションシリーズで、初めてキャラの育て甲斐があるシステムだという言葉もあり、なるほどと思ったり。

一方、一部でこのゲームの強い売りとされている、「鬱展開自動生成システム」については、このセッションでは発動せず、正直ちょっとホッとしました。というか、その鬱展開にならないよう、みんなでがんばるゲームですから…。それでもなる時は(わりとあっさり)なると思いますが、少なくともそれが売りというのはちょっと違うかなと思ったりしました。

感想としては以上です。終盤、プレイヤー側で余裕を持って起こした「事件」が、うっかり続編フラグのようなものを立ててしまったので、オリジナルシナリオも考えてみたいと思います。シナリオ作成については、禁書(大ボス)を作れば、芋づる式にシナリオができていく、といった印象を持っていますが、どうでしょうか。

魔道書大戦RPG マギカロギア (Role&Roll Books)

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