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読書、音楽、ゲームなど、エンターテインメント系の趣味について書きます。

【Music】 渋さ知らズ / 渋彩歌謡大全 (2012)

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音楽記録 渋さ知らズ / 渋彩歌謡大全 (2012)

不破大輔率いるフリージャズバンドによるカバーアルバム。選曲はタイトルどおり、演歌、歌謡曲、ポップスなどです。そして各曲ごとにゲストボーカルが彩りをそえるかたち。

全体的には、どのカバー曲も渋さのフリーではっちゃけてる感じがよく出ていると思いました。もともと、わかりやすいフレーズでガンガン盛り上げていくライブが持ち味のひとつである彼らの音楽は、歌謡曲との親和性は高いのだと思います。その上で、そこはかとなく漂うフリーなアングラ臭が味わい深さをかもし出していると思いました。以下、印象深かった曲を。

M-1「帰ろかな」(北島三郎)はオープニングにふさわしい感じで、ゆっくりと力強い演奏で幕を開けます。泉邦宏の渋い歌声もハマる。間奏部のフリーな感じもかっこよく、バイオリンがいいアクセントです。7分超えの大曲。そしてそのまま次の曲へとなだれ込みます。

M-2「一週間」は童謡でテュリャテュリャ歌うアレです(調べてみて初めて知ったのですが、ロシア民謡なんですね)。歌詞は渡部真一のオリジナル。ボーカルも渡部さんが取ってます。曲自体もけっこう大胆なアレンジが入っていて、テンポを変則的にしたり、フリーなソロ部分を取ったり、かなり激しい。前の曲との速度の差もあって、かなり気分が上がりました。

M-4「Swallowtail Butterfly ~あいのうた~」、M-6「RYDEEN」はインストです。スワロテイルはフジロックの再現(CHARA がアンコールに登場して歌う)とはいかなかったのが残念でしたが、スローでムーディな、渋さらしからぬ(失礼)雰囲気が出ていてなかなか良かったです。ライディーンは選曲した時点で勝ち、という意外性がすべてな感じでした。わりと忠実にカバーしています。

M-7「夢は夜ひらく」は、歌詞は三上寛バージョンです。ボーカルは遠藤ミチロウ。後から出てきますが、三上寛は別の曲をカバーしており、最初まちがえました。三上バージョンですので、演歌ではない怨歌の世界観が強烈なインパクトを放つ歌となっております。ミチロウボーカルもけっこう迫力がありました。

M-9「黒い花びら」(水原弘)。こっちのボーカルが三上寛です。愛する人を失った哀しい男の歌ですが、三上さんが歌うと何か微妙に面白く感じてしまったのですがいいんでしょうかこれで。この辺の、ボーカルの存在感が抜群な曲ですと、渋さはバックバンドに徹しているような感じでいささか印象が薄めです。

M-12「君は答えよ」(東郷健)は、再び渡部さんがボーカル取ってます。これは初めて聴いたのですが、天井桟敷関連の曲でしょうか。歌詞はゲイ的な内容です。渡部カバーは、歌詞を忠実になぞりつつも、自由な生き方についてという部分にウェイトを置いた感じになっており(そりゃそうか)、普通にかっこいいカバーになっていると思いました。

以上です。渋さのスタジオアルバムは、ライブと比べてしまうとどうしても、迫力というか、音の圧力を伝えることができないために、速く強い曲だと見劣りしてしまうのですが、こういった企画モノや、静かな曲はかなり聴かせるなとあらためて思いました。とても良かったです。

[フル] 渋さ知らズ「一週間」 (11/7発売「渋彩歌謡大全」より)

 

【次回予告】

何かカバーアルバムが急に聴きたくなったので、いろいろと仕入れてきました。

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