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読書、音楽、ゲームなど、エンターテインメント系の趣味について書きます。

【Music】 渋さ知らズ大オーケストラ @ Shibuya O-EAST

渋さ知らズ大オーケストラ 新春恒例 LIVE 2013 O-EAST

新春ワンマン LIVE に行ってきました。ゲストは Chara。新春ライブを見るのは6年ぶり2回目。渋さのライブ自体ももけっこう久しぶりで、調べてみたら3年ぶりでした。さておき。

何はともあれ Chara! Chara!! Chara!!! でしょう。ライブは中盤。エンジンが本格的にかかってきたところで、「苗場の奥地でナンパした、すげぇかわいい女の子。今日は思い切ってデートに誘ってみたら来てくれたぜ!」(大意)、という渡部さんの紹介の後、Chara 登場。3曲歌いました。「Swallowtail Butterfly ~あいのうた~」が懐かしくて大盛り上がり。なんか上からニョロニョロみたいな長風船が降ってきたし。初めてライブで歌声を聴きましたが、思っていたよりもずっとパワフルなボーカルなのですね。とりわけ新曲(生で初めて披露するのが渋さのライブだったという)はジャズシンガーとしての Chara のすばらしさを堪能しました。

その他思いつくままに。オープニングはRYDEENでにぎやかに幕開け。一気にハマる。ブラスでライディーンをやると、こんなに軽快に抜けた感じになるんだなぁと感心しました。その後、曲間に各人がソロ対決を繰り広げる展開をたっぷりとお届けしておりましたが、どれも良かったです。バイオリン、ギター、サックス、テルミン(!)など。ワンマンライブですと、ソロパートをじっくりと取れるので、聴き応えがあります。けっこう疲れますけどね…。

いつものキラートラックを繰り出しつつ、楽しく躍らせていただきましたが、今回印象に残ったのはどちらかというとスローに聴かせるナンバーの方。「渡」のようにどっしり聴かせつつ音のうずを作り出していく曲や、すっと空気を一変させる「ひこーき」など。とりわけひこーきは大好きな曲なのですが、今回はひときわハマり、感極まってしまった。

 

「飛行機」 石川啄木

 

見よ、今日も、かの蒼空に
飛行機の高く飛べるを。

 

給仕づとめの少年が
たまに非番の日曜日、
肺病やみの母親とたつた二人の家にゐて、
ひとりせつせとリイダアの獨學をする眼の疲れ……

 

見よ、今日も、かの蒼空に
飛行機の高く飛べるを。

 

そんな風に感動しつつ、最後はしっちゃかめっちゃかの大盛り上がりで終了。アンコールは再び Chara が登場し、彼女の誕生日を祝福。「Happy birthday, dear この世界」。

 


世界は大人になっているでしょうか?「HAPPY BIRTHDAY Dear この世界」 CM

 

さらに、「Swallowtail Butterfly ~あいのうた~」をもう一回やって締め。すばらしかったです。

以上です。終わってみたらなんと4時間近くもやっていました。ステージ後方で巨大な掛軸に絵を描き続けていた人も、無事に完成していましたし(しかしあれは何のアナウンスもなく、完成したら静かに去っていくだけという、なんだか不思議な光景)。一時期、じゃっかんのマンネリを感じて少し離れていた時期もあったのですが、最近の新しい試みやコラボなどを経て、ひとつ進化を遂げたような気がしております。多様であることをお互いが認めあい、そのままの姿を受け止め進み続けるバンド。本当に大好きです。