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読書、音楽、ゲームなど、エンターテインメント系の趣味について書きます。

【Music】 センチメンタル・シティ・ロマンス / ホリディ (1976/2005)

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名古屋のロックバンド、センチメンタル・シティ・ロマンス (SENTIMENTAL CITY ROMANCE) による 2nd。現在は 1st と 2nd をまとめ、ボーナストラックを付けた『GOLDEN☆BEST』としてリリースされています。2nd のボーナストラックには、これ以降に他社でリリースした曲も何曲か収録。

 

1st に続いて 2nd を聴いてみました。1st の素朴さがじんわりくる良盤といった感じから、2nd は楽曲の引き出しやアレンジを豊富に取り揃えたような印象になってて、音楽性の厚みを増したような出来だと思いました。いきなり荘厳なコーラスから始まるところには度肝を抜かれますし、途中のマンボやサンバを取り入れた楽曲は面白く、前作から引き続き発揮されている高度な演奏テクニックとあいまって、ジャズっぽい印象を受けたりもします。いっぽうで、切ない日本的な情景が目に浮かんでくるような、セピア色の雰囲気は健在であり、変におしゃれに気取った方向に行かないところにも共感。

 

個々の楽曲については、前述のとおりコーラスから幕を開けるインパクト抜群な、M-1「ムーンシャイン&サンシャイン」。中盤の展開はこれまでのセンチのよさを継承しており、胸に詰まるものがあります。そして軽やかな展開で雰囲気を一変させる、M-2「内海ラヴ」はとても良い。夕暮れの海岸線みたいで逗子っぽいかんじ。M-4「マンボ・ジャンボ」はタイトルどおりでびっくりします。曲自体はいささか習作という印象も受けますが、M-7「魅惑のサンバ流るる今宵」と合わせて、アルバムの中ではいい刺激になっていると思う。確かに前作はアルバム通して聴くとちょっと似たような感じでゆったりしすぎてるかなぁという側面もあったので、聴きやすくなったような気がします。M-5「U.S.タイムマシーン」や、M-6「遊びっこ」は、アメリカ西海岸を日本風に消化したロックで得意な形だなと思います。アルバムの中ですっとこういう曲が顔を出すと、本当にさわやかで素晴らしい曲に聴こえる。不思議な展開の M-8「スウィート・アイスクリーム・サンデー」を経て、M-9「明方小話」にて、祭りのあとのようにしんみりと終わります。

 

ボーナストラックについて。M-10「ハイウェイ・ソング」、M-11「ムーンライト・パス」は、3rd アルバム『シティ・マジック』から。前者はさわやかな名曲、後者はしんみりした名曲。基本的に今作の継続路線て感じです。次の、『歌さえあれば』からの2曲は、ニューウェーブ路線でびっくりします。特に、M-13「太陽の讃歌」は、無駄に壮大なコーラスと、奇妙な電子音とのコントラストが、わけのわからない世界観を現出せしめていて、なんだかすごい曲でした。M-14「抱きしめたい」ははっぴいえんどのカバーアルバムから。これも80年代っぽい音作りでかっこいい。

 

以上です。1st から着実にステップアップしたような作品だと思いました。ボーナストラックで次作以降も聴いてみたくなるという風に、まんまと策にハマってしまったような気がいたします。とりあえず『歌さえあれば』は聴いてみたいです。

 


センチメンタル・シティ・ロマンス / 内海ラヴ