【Music】 Andy Stott, bvdub, Kiasmos - Linus 定期便 2015年2月
先月の Linus 定期便報告です。
2月中に書けませんでした。ぜんぶ2月のせいだ。
2月は3枚。
Andy Stott - Faith In Strangers (2014)
UK の Andy Stott さんによる5作目。
昨年聴いてベストにも挙げた、Millie & Andrea の片割れです。こちらの方が周囲では評判だったような。
実験的なテクノ・ミュージック。
クラブ(ダンス)っぽいテクノを崩したような感じの音楽で、こういうの大好物です。
どよーんとしたダークな音や、妖しげな女性ボーカルなどで軽くトリップしつつ。
時折、インダストリアルで攻撃的なリズムの刺激に、目の覚めるような興奮を覚えます。
素晴らしいです。
彼の作品は初めて聴いたのですが、傑作と名高い前作も聴いてみたいぞ。
LINUS RECORDS/Andy Stott : Faith In Strangers [CD]
bvdub - Tanto (2014)
中国・紹興在住のアメリカ人アーティスト、Brock Van Wey さんによる20数枚目。正確にはわからん。2014年では3枚目。
荘厳なアンビエント・ドローン。
幻想的な雰囲気をまといつつ、音色を徐々に重ねていって、荘厳で迫力あるサウンドが炸裂する。
ジャンル的にはちょっと違うけど、シューゲイザーや轟音系ポストロックの感動に似ている気がします。
コンセプトから練り上げた、『Born In Tokyo』(→感想)とは違い、録り直し無しのワンテイク録音らしく、いい意味で作りこんでなくて、勢いがあって、その勢いに飲み込まれて思わず感動いたしました。
素晴らしいです。
ちなみにタイトルは、2014年に亡くなった彼の愛猫「Tanto」からだそうです(軽自動車ではない)。ジャケ写も Tanto 氏。
もうひとつちなみに、Linus Records 店主が選んだ2014年ベストアルバム第一位です。
LINUS RECORDS/bvdub : Tanto [CD]
Kiasmos - Kiasmos (2014)
アイスランドの2人組による1枚目。
ゆったりとした四つ打ちをベースに、美麗なシンセやピアノ、ストリングスといった上モノが彩りを添えます。
いわゆる、「どアンビエント」は受け付けない私ですが、これはビートがあるので気分よく聴ける。
ダブっぽくないのも安心材料です(自分の嗜好の狭さを実感しますが…)。
とてもよいです。
ちなみに、Linus Records 店主の見立てによると、私はこのジャンル(きれいめなテクノ/ハウス)は無条件に好きみたいです。自分ではよくわからんけど、そうなのかね。
LINUS RECORDS/Kiasmos : S/T [CD]
おしまい。