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読書、音楽、ゲームなど、エンターテインメント系の趣味について書きます。

旅本・地方本専門の電子書籍ストア「たびのたね」を使う - 読書記録 2015年5月

 

たびのたね

tabitane.com

国内旅行の本や、地方出版の本を電子書籍として配信しているサイトです。

旅行ガイド本などの中身をバラ売りしており、購入した書籍を組み合わせて、自分だけの旅本が作れる! のがウリらしい。私はやったことありませんが…。

あと、サイトデザインのオサレ感がすごいです。なんだろうこのアウェー感…。

 

ローカルな品ぞろえ

などといいつつも、私がけっこう利用しているのは、地方出版の本が読めるのがいい感じだからです。

札幌のグルメ PR マンガ「札幌乙女ごはん。」とか、沖縄のマンガ雑誌ファミマガとか、新潟のインタビュー雑誌「LIFE」とか。

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「札幌乙女ごはん。」は以下のレビューが面白いです(他力本願)。

札幌限定グルメマンガ冊子「札幌乙女ごはん。」の出来が美味しすぎる件 - エキレビ!

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あまり、他のストアでは売ってないものを扱っているような気がします。

最初は、沖縄と北海道くらいしかなかったのですが、北陸とか山梨・長野とか、徐々に対応する地域が増えてきました。

 

特定のアプリなし仕様

本を読む際は、特定のアプリやリーダーを使うのではなく、PDF ファイルをダウンロードして、好きなアプリで読む形式です。

(私は、BOOK☆WALKER のアプリで読んでます)

後発のストアならでは、という感じなのでしょうか。他ストアをあんまり調べてないからようわからんが。

 

そして乱発されるクーポン

そして、なんといっても大量にクーポンを配っているので、メールがくるごとにチェックをしてしまうのです。

最初はブクログキャンペーンの1000円クーポンから始まり、月イチくらいで数百円のクーポンが配布され続けている。

分冊とかで単価が安めなので、100円クーポンとかでも十分使えるんですよね(例:「札幌乙女ごはん。」は1巻108円なので、100円クーポンを使えば8円で買える)。

なんだかんだいいつつ、これが一番大きいかも(結局、これかい)。

 

ということで、いろいろと読んでます。
バラ売りとか Amazon になかったりするので、あんまり読書記録には反映されませんが…。

 

2015年5月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3002ページ
ナイス数:65ナイス

札幌乙女ごはん。 series 3 夏の恋にカンパイ!札幌乙女ごはん。 series 3 夏の恋にカンパイ!感想
3巻は主人公の親友で仕事に燃える働きマンが主役。後輩くんに狙われたり、唐突に仕事に目覚めたり、相変わらずスピーディな展開(紙面の都合上)で何がなんだか。飯はうまそう。めでたく電子書籍ストア「たびのたね」で全巻配信されたので、続きも読む(の…?)。
読了日:5月3日 著者:まつもとあやか,エアーダイブ


オレの青春が灰と隣り合わせのままダンジョンで終わるはずがない アリアンロッド2E・リプレイ・オンライン (富士見ドラゴンブック)オレの青春が灰と隣り合わせのままダンジョンで終わるはずがない アリアンロッド2E・リプレイ・オンライン (富士見ドラゴンブック)感想
なんかいろいろ混ざってるタイトル。アリアンロッドの MMO が SAO 状態でメタ視点まで入ってきてなんやかんや。《デバッグモード》とか、ネタとしては面白かったです。個人的に、こういう風にごちゃごちゃ設定をこねくりまわすのは好きなんです(純粋に面白くないという批判は分かります)。アリアンロッドの枠組みの中でやる必要があったかどうかは不明。まあ、意外な参加プレイヤーも含めて、お祭りということでいいんじゃないでしょうか。なおこの後、社長はしばらくみんなに「お父さん」と呼ばれたという…(知らんがな)。
読了日:5月4日 著者:鈴吹太郎,F.E.A.R.


文芸 2015年 05 月号 [雑誌]文芸 2015年 05 月号 [雑誌]感想
星野智幸「呪文」:古くて閉塞感のある要素を使いながら現代を表現する、みたいで面白い。辻原登「渡鹿野」:おやじエロ。廣木隆一「彼女の人生は間違いじゃない」:震災を描くのって難しい。特集「震災と詩歌」:詩歌の破壊力がすさまじく、涙を流すことすら憚られ、呆然と立ち尽くす。松田青子の掌編:軽く読めて笑える。宮内勝典「永遠の道は曲りくねる」:沖縄、マイノリティを軸に世界観が飛び回っていて、くらくらする面白さ。
読了日:5月12日 著者:


絵本の本絵本の本感想
絵本の読み聞かせにかんする話。「子どもが物語に入っていく」という表現がとてもいいなと思った。大人が思っている以上に、子どもはいろいろなことを感じ受け入れているのである。あと、「かわいい」絵本というフィルターをかけることなく、そのままの物語を語るってところは、まさに我が意を得たりな感じでした。お話を曲げたり飛ばしたりしてしまうと、物語の豊かさが弱まってしまう、ホントにそうだと思います。わが子もそろそろ2歳。「物語」を意識して、読み聞かせをしていこうかなと思ったのでした。
読了日:5月13日 著者:中村柾子


僕たちとアイドルの時代 (星海社新書)僕たちとアイドルの時代 (星海社新書)感想
アイドルを過去のチャート等から読み解きつつ、AKB やそれ以降のアイドルについて、「AKB商法」とからめて分析した良書。制度が成熟しすぎて形骸化した故に過剰に利用されてしまうことで、CD の売上チャートだけでは音楽業界を語れなくなった時代に、チャートのみで語られる(批判される)ことに対する違和感が文章の端々からにじみ出てます。内容は、批判をフラットな議論に戻すための偏りはあると思いますが、そこも含めて、頭の中がすっきり整理されて良かった。「これから」のことを前向きに考えることが出来るのではないでしょうか。
読了日:5月14日 著者:さやわか


仕事は楽しいかね?仕事は楽しいかね?感想
Amazon プライムで。自分を可視化して常にあれこれ新しいことを試しながら下手な鉄砲を撃ちまくってればいつかは当たるかもよ(ちなみに、撃つ前から当たることがわかる鉄砲なんてのは無いよ)、という話。シンプルですっきりしていて普通にいい話だなと思いました。何も特別な方法論は書いてなくて、前向きな姿勢でなんでも試してみるところから、すべては始まるのであります(本書にも書いてあるとおり、「変える」のは大変ですけど…)。たまにこういう本で、自分をブーストするのもいいかもしれないです。
読了日:5月15日 著者:デイルドーテン


本の雑誌384号本の雑誌384号感想
創刊40周年記念号。おめでとうございます。40年の400冊特集は、これまでの同じような企画をふまえ、「あえて」外したりしてるみたいなので、新参者の私には敷居が高めかも…。それでも、都甲幸治による翻訳文学40冊はすべてを読みたくなってしまってヤバいっす。他、新連載の平松洋子の立ち食いそば屋探訪がたいへん面白かった。「川一」行きたい。今号で読みたくなった本は、倉田タカシ『母になる、石の礫』、マイク・マグレディ『主夫と生活』。
読了日:5月19日 著者:


日本三文オペラ (新潮文庫)日本三文オペラ (新潮文庫)感想
大阪の広大な旧軍事工場からクズ鉄などを盗みまくる「アパッチ族」を描いた話。どんな氏素性や身体・精神にハンディのある人間でも、アパッチ族の中では何らかの役割を与えられ、仕事の役に立っている、という体制が興味深いです。そして、そういう組織なせいか、部落ぜんたいが活力に満ち溢れているのです。話し言葉とか、何いってるかさっぱりわからないのに、臭い立つような強烈な力強さ。文体も鋼のように固くて歯ごたえがあり、たいへん面白かったです。最後は切ないぜ。
読了日:5月21日 著者:開高健


本屋の眼本屋の眼感想
神戸の海文堂書店のカリスマ書店員さん(なのか?)によるエッセイ。かみさんネタとか、軽い与太話の中に、時事とか業界とかに関わる鋭いコメントが紛れ込んでいて、キラリと慧眼が光っている、ような気がします。軽く読めて面白かったですが、あとで調べてみたところ、海文堂書店じたいは2013年に閉店してしまったのでありました…。行ってみたかった。
読了日:5月22日 著者:平野義昌


オリュンポスの神々―マンガ・ギリシア神話〈1〉 (中公文庫)オリュンポスの神々―マンガ・ギリシア神話〈1〉 (中公文庫)感想
マンガでギリシア神話。ゼウスがいろんな女神といちゃこらして、子づくりにはげみまくる話です。ミニマルな面白さ。あと、いろんなエピソードが別の話を思い起こさせたりするので(あの話はギリシア神話をモチーフにしてたんだな、という意味で)、そういう面白さはあるかもしれません。しかし、作者がボヤいているとおり、女性を悪く描きすぎのような気がしますね…。パンドラとか。また、日本神話との類似性を指摘してたのは興味深い。続きも読みます。
読了日:5月24日 著者:里中満智子


ぼくは本屋のおやじさん (ちくま文庫)ぼくは本屋のおやじさん (ちくま文庫)感想
本屋さんエッセイ。早川義夫って長いこと本屋さんやってたのか…、という驚きとともに読む。立ち読みとか、取次とか、問屋とか、出版社とか、その他いろいろと世知辛いことに対してひたすらボヤきまくる内容で、大変おもしろかった。やっぱり、こういう人じゃないと、面白い文章は書けないよな(面白い音楽も)…とも。全体から漂ってくる、このぼんくら感がたまらんです。いっぽうで、たまに目の覚めるような言葉を紡いだりもしていて、素晴らしい内容でした。割り切れないからこその生きづらさと、だからこそキラリと光る特別な人って感じです。
読了日:5月26日 著者:早川義夫


入社1年目の教科書入社1年目の教科書感想
新人の教育係をおおせつかったので読みました。会社が一年目の新人に期待していることとか、その辺がしっかり書かれていてよかった。自分はぜんぜんこんなことやってなかったな…と思いつつ。賛同しかねる内容もありますが(業界の違いというのもあるかもしれないが)、これをネタに新人と相対してみるのもいいかもと思いました。ぶっちゃけ、ひと回り離れた人間と徒手空拳でわたりあうのはこわいですね…。
読了日:5月27日 著者:岩瀬大輔


WIRED VOL.16 (GQ JAPAN 2015年6月号増刊)WIRED VOL.16 (GQ JAPAN 2015年6月号増刊)感想
未来のお金特集。カードの機能をごっそりまとめてしまえる STRATOS はかなり面白い(かつ実用的な)モノだと思いました。こういうのを実現する人はたいてい、不可能を可能にするんだ、という強い意志と実行力を持った人だな、とも。あと、ビットコインは決済システムとして面白いので今後も勉強していきたい所存。他、フェアトレードスマホって面白い考え方だなと思いました。日本でも欲しいと考える人は多いのではないか。
読了日:5月29日 著者:

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