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読書、音楽、ゲームなど、エンターテインメント系の趣味について書きます。

雑誌の「電子版」が「電子書籍」じゃない件 - 読書記録 2015年6月

 

先月の読書記録です。

週刊アスキーが電子版に一本化されたということで。

キャンペーンで電子版が100円とかで買えたので(期限切れ間近の楽天ポイントが余っていたので)、何週間か読んでみました。

雑誌の電子版はあまり読んでなかったのですが、遅ればせながら、という感じで。

 

 

結果、見づらくて読むに堪えない…。

 

週刊アスキーの電子版は、基本的には紙の雑誌をそのままスキャンして PDF にしたようなイメージです。

私の電子書籍の読書環境は8インチタブレットなのですが、等倍でギリギリ読めるか読めないか、といった状態。

文章をしっかり追おうとすると、拡大が必要です。

しかも、過去の紙面の縮刷版を載せてたりしていて、それらは余計に小さい表示になってしまっており、もはや嫌がらせではないかと感じてしまうレベル。

そのうち目が疲れ、しょぼしょぼしてきます。

老眼じゃないですよ、老眼じゃないです。

 

そんなわけで、電子版は紙の雑誌の単純な電子データ化ではなく、電子書籍用のレイアウトに作り変えないと、読者がツラいだけなのではないかと思う次第です。

というか、そういった見直しをせずに、紙版を廃止してしまったの…?

 

2015年6月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:3285ページ
ナイス数:59ナイス

月刊コミックビーム 2015年 5月号 [雑誌]月刊コミックビーム 2015年 5月号 [雑誌]感想
上野顕太郎「夜千」の落語ネタが素晴らしいです。今回は「寄生獣」で「子ほめ」。完成度が高く最後のオチでおもわず感嘆した。
読了日:6月1日 著者:
日経SYSTEMS 2015年5月号日経SYSTEMS 2015年5月号
読了日:6月2日 著者:
月刊コミックビーム 2015年 6月号[雑誌]月刊コミックビーム 2015年 6月号[雑誌]
読了日:6月3日 著者:

 

 

 

メゾン・ド・魔王

メゾン・ド・魔王感想
名作インディーズゲームがまさかの小説化。物語はピヨリコ族版「俺屍」って感じでした。原作のほのぼのしたイメージをなぞりつつも、次世代に受け継がれていく想いに感動を覚える。また、ゲームの各要素についての小ネタが満載で、細かくこまかく書き込まれており、その誠実さに好感。巻末の制作者コメントにあるとおり、「妄想」をあれこれ膨らませる形で書かれた、良質な「二次創作」だと思いました。原作好きは文句なしにハマる。そして私はハマる。
読了日:6月5日 著者:紙吹みつ葉

 

子どもはみんな問題児。子どもはみんな問題児。感想
ぐりとぐら」の作者による、こそだてエッセイ。元保育者の立場から、現実に即したまなざしで、時にきびしく時にやさしく語っていて、大変面白かった。子どもは汚れても洗えばすぐにつるつるになるとか、そういう視点にすごく味わいがある。同時に、あぶないことは叩いてでもしかる、でも、叩くのは弱めで口調だけ厳しく…みたいに、具体的に使えそうな内容もあるのがいいなと思いました。保育者目線なせいか、保育園じゃなくても朝と夜しか会えないお父さんとかが読むと、かなり心にささるかもしれません(私がそうでしたね…)。
読了日:6月6日 著者:中川李枝子


早稲田出ててもバカはバカ早稲田出ててもバカはバカ感想
Amazon プライムで。いつみても波瀾万丈な自伝的小説。不幸な生い立ちから始まり、ブラックすぎる職場を転々としながらも、牙をむき出しにしてがむしゃらに前に進み続ける狼のような半生って感じでした。エンタメとしてかなり読みごたえがあって面白く、話題になるのもよくわかりますが、ジェットコースターすぎるので読む方も疲れます。今はすっかり安定して、まるで余生みたいですが、なんだか物哀しさを感じてしまうのはなぜだろう…。
読了日:6月8日 著者:円山嚆矢


週刊アスキー 2015年 6/9号 [雑誌]週刊アスキー 2015年 6/9号 [雑誌]
読了日:6月10日 著者:
週刊アスキー No.1031 (2015年6月2日発行)<週刊アスキー> [雑誌]週刊アスキー No.1031 (2015年6月2日発行)<週刊アスキー> [雑誌]
読了日:6月11日 著者:

 

 

 


親子テツ親子テツ感想
子テツになったちーと君と、一緒にハマっていく親テツのエッセイマンガ。わが子も駅のアナウンス連呼が止まらず、これはテツなのか…? と思いながら、はんぶん参考のために買ってみた。電車をみて、うっとりするちーと君がかわいい。子どもと電車に乗る時の対策とか、何気に参考にもなりました。それにしても、うちもいろいろと当てはまりすぎていて、おそろしい…。男子たるもの、みんないちどはテツになるのでしょうか…?
読了日:6月15日 著者:細川貂々


日経SYSTEMS 2015年6月号日経SYSTEMS 2015年6月号
読了日:6月16日 著者:

 

 

 


あせびと空世界の冒険者 3 (リュウコミックス)あせびと空世界の冒険者 3 (リュウコミックス)感想
3巻。強大すぎる敵と、微妙に和解フラグが立ちそうな敵と、ウザい敵(あの貴族、いい感じにムカつきますねぇ)などに立ち向かう主人公。キャラがすっきりと立っていますよ。お話の枠組みにそこはかとなく既視感を覚えつつも面白いです。ちょいと戦いの比重が多くて物語がなかなか進まないもどかしさはありますが、ぐいぐい読ませる力はあるので、今後ものんびりと付き合っていきたい所存。
読了日:6月18日 著者:梅木泰祐


本の雑誌385号本の雑誌385号感想
「これからの本屋」特集。「なにはともあれ地方の書店」にスポットを当てたところが、本の雑誌らしいなと思います。とにかくサービスカウンターで勝負するという、広島の啓文社がすばらしいと思った。海文堂書店閉店後の神戸ルポと合わせて、「人に本を届ける」という、書店の(本来の?)役割について考えさせられました。他、定期購読者用の付録(ちらし)にある、「よみがえれ、伝奇バイオレンス」が最高でした。「陰湿なイジメには殴り返せばいい。青春の悩みなんてものはたいてい金で解決できる。小役人の汚職? 死ね。家庭なんか持つな」。
読了日:6月19日 著者:


人生ドラクエ化マニュアル<オーサーズエディション>: 覚醒せよ!人生は命がけのドラゴンクエストだ! (JUNZO)人生ドラクエ化マニュアル<オーサーズエディション>: 覚醒せよ!人生は命がけのドラゴンクエストだ! (JUNZO)感想
Amazon プライムで。人生というゲームをドラクエのように読みかえて楽しもう、的な。安直な発想かと思いきや、意外と真を突いている、ような気がしないでもないですが、単に私がゲーム好きなだけだからかもしれません。敵との戦いをドラクエみたいに楽しもうという、発想の転換ともいえるところは面白かったです。ここがパラダイムシフトとして、一番気持ちいいところではないかと思います。
読了日:6月22日 著者:JUNZO


新書百冊 (新潮新書)新書百冊 (新潮新書)感想
坪内氏の文章は、「本の雑誌」の日記をいつも読んでいるが著作は初めて。若い頃に影響を受けた新書を百冊ほど紹介しつつ、自分についてものらりくらりと振り返る、エッセイのような、自伝のような。この、「のらりくらり」とした感じで最後まで読み通せてしまうのは、何か不思議な力でも働いているのではないか。ヘンなところに細かくて、妙なところにこだわりを持っている感じ。何冊かは読んでみたい本も出てまいりましたが絶版も多そうなので、無理しない程度に探してみたい所存。
読了日:6月23日 著者:坪内祐三


週刊アスキー No.1032 (2015年6月9日発行)<週刊アスキー> [雑誌]週刊アスキー No.1032 (2015年6月9日発行)<週刊アスキー> [雑誌]
読了日:6月24日 著者:

 

 

 


芸術立国論 (集英社新書)芸術立国論 (集英社新書)感想
著者のフィールドである演劇を中心に、芸術文化のこれからについて、「政策」を中心に論じた本。2001年作品ですが、現在においても、問題課題については特に変わっていない(ひどくなっている?)ような気がします。演劇は詳しくありませんが、芸術による町おこし的な動きもちょっと行き詰まりの感がありますし…。という中で、「芸術保険」として公平に負担を求め、かつ、公平に行き届けようとする内容は刺激的でした。そんなこと要求していいのか? という発想自体を打ち砕こうとする、という意味で。
読了日:6月26日 著者:平田オリザ

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