イヤがる子どもをお風呂へいざなう、魔法の絵本 『おふろでちゃぷちゃぷ』
松谷みよ子・ぶん、いわさきちひろ・え 『おふろでちゃぷちゃぷ』
あひるちゃんがタオルを持ち、せっけんを持ち、おふろに入って「ぼく」をさそいます。
グワッ グワッ はやく おいでー いっとうしょうは だあれ
「ぼく」は、せーたーをぬぎ、ズボンをぬぎ、シャツをぬぎ、パンツをぬぎ、ついに、あひるちゃんが待つ、おふろへと突撃するのです!
わーい はだかんぼだーい
という話。
息子(1歳10ヶ月)はお風呂がキライ、というわけではないのですが、おふろの時間になっても入りたがらない時があります。
遊びに夢中で、「Asobi 足りない!」と向井秀徳ばりに叫んだりします。しません。
そんな時、この絵本をとりだして、おもむろに読み始めるのです。
すると…、なんということでしょう。
自然とおふろへ向かってゆくではありませんか。
たぶん、おふろに入るまでの過程が、楽しくリズミカルに描写されているので、そのリズムに乗ってぼくも入るーってなるのだと思われます。
おもちゃであそぶよりも楽しいんだぜ! って感じ。
えほんがいいきっかけ(スイッチのような)になるのではないか。
また、いわさきちひろの淡い絵柄も、とてもいい感じです。
なんというか、おふろのもわっとしたようすが、とてもよくでている。
ちひろ美術館、行きたい。
そんなわけで、おもしろいと同時に、私たちにとっては、とても実用的な絵本なのでした。
これからもお世話になります。
あとは、寝ない子どもを眠りへといざなう、魔法の絵本を探そうかな…。
ちひろ美術館、今、没後10年「長新太の脳内地図」展、やってます。
行きたいぞ。
おしまい。