読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

nettyu

読書、音楽、ゲームなど、エンターテインメント系の趣味について書きます。

いまさら「本棚の10冊で自分を表現する」をやる - 読書記録 2015年9月

読書

 

9月末から10月にかけて、よくわからない感じでバタバタして、定期更新が出来なくなってしまいました。

こういうのって、身体的な忙しさとはあんまり関係ないんですよね…。

もちろん、更新不可能なほど忙しい時期もありますが、今回はそういう類ではなく、「なんとなく気分が乗らない」というやつ。

というわけで、9月の読書まとめをいまさらやっています。

そしていまさらついでに、少し前に流行っていた、「本棚の10冊で自分を表現する」をいまさら挙げておきます。

読書メーターのプロフィールに以前から書いてあった、「私を作った10冊」をもとに、少し入れ替えました。

bookmeter.com

誰かが、「本のタイトルのみで語るべきで、コメントは少ない方がいい」みたいなことを言ってた記憶があるので、それを言い訳にしつつ、コメントは最小限にとどめます(って書いたのに結局、長くなった…)。

  1. ファミコン冒険ゲームブック ウルティマ Vol.2 聖者への道(樋口明雄)
  2. ロードス島戦記シリーズ(水野良
  3. 摩陀羅 天使篇(大塚英志
  4. コンタクト(カール・セーガン
  5. ブギーポップ・オーバードライブ 歪曲王(上遠野浩平
  6. クレオールとは何か(パトリック・シャモワゾー、ラファエル・コンフィアン)
  7. 頭蓋骨の中の楽園(浦賀和宏
  8. アリア系銀河鉄道柄刀一
  9. パンク侍、斬られて候町田康
  10. 虚航船団(筒井康隆

以下コメント。

 

ウルティマ Vol.2 聖者への道」は、双葉社ファミコン冒険ゲームブックシリーズです。当時の私は小学生で、ファミコンソフトをたくさん買ってもらえるような家庭ではなかったため、近所のイトーヨーカドーの中にある書店でゲームブックを買い漁っては遊んでいました。ゲーム本編とぜんぜん関係のない、いい加減なゲームブックもけっこうありましたね…。井上尚美(ヘラクレスの栄光)や、大出光貴(桃太郎伝説)の作品をよく遊んでいた記憶が。その中でも、いちばん覚えている本を挙げました。理由は、仲間のイアナの衣装がエロかったから…ではなく、ゲームブックなのに船で世界中を巡れる自由度の高さが楽しかったからです、たぶん。なお、ゲーム自体はやったことありません。ちなみに、樋口明雄って今は小説書いてますよね(読んだことないけど…)。

ウルティマVol.2―聖者への道 (双葉文庫―冒険ゲームブックシリーズ)

ウルティマVol.2―聖者への道 (双葉文庫―冒険ゲームブックシリーズ)

 

 

ロードス島戦記シリーズ」は、中学生のころに読みました。これを読んでなければ、読書の習慣は身につかなかったかもしれないし、リプレイを入り口にして TRPG に触れることもなかったかもしれません。夏休みにアニメを見てから部活に行ってたなぁとか、どうでもいいことを思い出した。

 

「摩陀羅 天使篇」は、大塚英志の雰囲気語り(騙り)っぷりにすっかりダマされた思春期の苦い思い出。雰囲気は最高ですよ。後年、無理やり終わらせちゃったけど、終わらないままでもよかったかもしれない。

 

「コンタクト」は、SF ってこういう感じなのか! と驚いた小説でした。どういう感じなのかはネタバレなのでいえない。あと、このあと特に SF にハマったりはしなかった。私の読書って、いつもこんな感じでつまみ食いばかりです。

コンタクト〈上〉 (新潮文庫)

コンタクト〈上〉 (新潮文庫)

 

 

ブギーポップ・オーバードライブ 歪曲王」は、小説の中に組み込まれた「しかけ」に大興奮した作品。小説は物語がすべてではないということに気づいたのと、こういう読み方を嫌う人もいるということに気づいた作品でありました(これも苦い…)。

 

クレオールとは何か」は、リストの中では唯一小説ではない本。クレオールとは何ぞや、というのは適当に調べていただくとして…。いわゆる、「周縁」や「マージナル」なモノに興味を抱くきっかけになった本だと思います。広く浅く…なのはただ私が未熟なだけです。

クレオールとは何か (平凡社ライブラリー (507))

クレオールとは何か (平凡社ライブラリー (507))

 

 

「頭蓋骨の中の楽園」は、「浦賀和宏である」としか言いようのない、なんだかよくわからない小説。読んでいると頭がクラクラします。スゴいものを読んだなと、呆然としてしまった。奇書といってよいのではないか。

頭蓋骨の中の楽園(上) (講談社文庫)

頭蓋骨の中の楽園(上) (講談社文庫)

 

 

「アリア系銀河鉄道は、私が「ミステリー」に求める要素が凝縮された形でつめ込まれている作品集でした。論理的で幻想的で尖ってる。これについて語る度に、自分のミステリ観と他人のミステリ観の違いを感じる作品でしたね…。

アリア系銀河鉄道 (光文社文庫)

アリア系銀河鉄道 (光文社文庫)

 

 

パンク侍、斬られて候は、町田康ってやっぱり最初に読んだ時ビックリしたよねということと、この作品が一番好きなので挙げました。後年、舞台も観にいきました。ホントは、「町田康だったら『告白』かな」って言いたかったけど読んでなかった(積読…)。

パンク侍、斬られて候 (角川文庫)

パンク侍、斬られて候 (角川文庫)

 

 

最後に筒井御大の作品ですが、とりあえず「虚航船団」にしたけど、残像に口紅をでも文学部唯野教授でも、最後の長編モナドの領域」でも別にいいです。最後のはまだ読んでないけど。ぜんぶ好きです。

虚航船団 (新潮文庫)

虚航船団 (新潮文庫)

 

 

久しぶりに書いたら、すごく長くなってしまった…。

おしまい。

 

2015年9月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3565ページ
ナイス数:37ナイス

静かな大地 (朝日文庫 い 38-5)静かな大地 (朝日文庫 い 38-5)感想
明治時代の北海道開拓民、宗形三郎を軸に、アイヌ(と和人)を描いた大河小説。アイヌなので、行きつくところはすでに定まっているわけですが、読み進めていく中で、「その時」が来ることがこれほど惜しく、悔しいと思ったことはありません。自然の中に溶け込み、一体となって生きる人々の躍動感とか、アイヌの生活のひとつひとつの所作とか、様々な神話とか(「ことば」を重視するところが特に好き)、それらすべてに魅せられました。最後の寓話がとても美しく、悲しい。素晴らしかった。技術面もスゴく、ここだけでは語りきれない!
読了日:9月2日 著者:池澤夏樹


大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015 公式ガイドブック大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015 公式ガイドブック
読了日:9月2日 著者:

 

 

 


月刊コミックビーム 2015年 9月号[雑誌]月刊コミックビーム 2015年 9月号[雑誌]
読了日:9月3日 著者:

 

 

 


レベルE(上) (集英社文庫―コミック版)レベルE(上) (集英社文庫―コミック版)感想
アニメを見始めたので読みました。宇宙人をネタにした連作短篇集。常に、「最悪のケースの少し斜め上を行く」展開で、大変面白いです。作者が持っている、一般的なモノから少しズレた視点や価値観を、そのまま作品に持ち込んだようなズレ方が心地よい。上巻ではやっぱり、「食人鬼編」が一番好きですね…。
読了日:9月4日 著者:冨樫義博


レベルE (下) (集英社文庫―コミック版)レベルE (下) (集英社文庫―コミック版)感想
下巻。各話の内容はますます多様になり、狂言回しである王子すらほとんど登場しない(主犯ではない)展開に。この形がもともとやりたかったのかなぁと思いつつ、楽しみました。いろいろ投げっぱなしで終わっている、「高校野球地区予選編」が一番好きですね…。あと、話の内容とは関係ないところで、不意にじわじわとこみあげてくる面白さが不思議でした。これが冨樫さんのマンガ力ということなんだろうか。
読了日:9月7日 著者:冨樫義博


タマリンドの木 (文春文庫)タマリンドの木 (文春文庫)感想
東京のサラリーマンと、タイの難民キャンプで働く日本人女性の恋愛話。東京で出会って結ばれたが、彼女はタイに帰ってしまい男は悩んでどうたらこうたら。恋愛小説って久しぶりに読みました…。描写はいろいろ面白かったです。これが文学的表現、というヤツですよ(他意はない)。あと、場所を移動すると考え方が変わるっていう構図が分かりやすくて良かったです。これの前に読んだ、『静かな大地』が大作すぎたので、かなりあっさりめの印象しかありませんが、これはこれで。
読了日:9月7日 著者:池澤夏樹


バビロンに行きて歌え (新潮文庫)バビロンに行きて歌え (新潮文庫)感想
中東の兵士ターリクが日本に密入国。狂った街トーキョーを舞台に、銃をマイクに持ち替え、歌を武器に生きていくぜ、な話。抑え目の表現や文体が、ターリクの魂の叫びを強く感じさせます。俺の歌を聴け。単なる「成りあがり」ではなく、常にふわふわとしている彼の心持ちが、かえって無限の可能性を秘めているように感じました。スカッとする物語というわけではないのですが、読んでいてとても気持ちいい小説。トーキョーの描き方も大変面白いです。
読了日:9月14日 著者:池澤夏樹


マシアス・ギリの失脚 (新潮文庫)マシアス・ギリの失脚 (新潮文庫)感想
南洋の島国ナビダード共和国の大統領、マシアス・ギリが失脚する話。そのまんまや。ファンタジックな出来事や人物がリアル世界にシームレスに登場するので不思議な感覚を抱きつつ、そういうものかと変に納得しながら、世界観にずぶずぶとハマっていく心地よさを自覚する。その世界観の中に読者とともに取り込まれていくマシアス・ギリがどこか滑稽でもあり、哀しげでもあり。よく考えると失脚は当然なのですが、なぜか感情が揺さぶられました。なんか、読了後の感覚が、夏の終わりみたいな小説。終わってほしくなかったな。
読了日:9月24日 著者:池澤夏樹


真昼のプリニウス (中公文庫)真昼のプリニウス (中公文庫)感想
火山学者の頼子さんが自らの存在について考える話、の形を借りた、作者が物語を紡ぐこと、小説を書くことで世界と向き合う話、と読みました。いわゆるストーリーはあってないようなもので、細々したエピソードが特につながることもなく(前述のとおり、哲学的に連動している風ではあるのですが)、ただ並んでいるという感じ。最後のエピソードがちょっと異質で、変化といえば変化なのかもしれませんが、ちょっと違和感を覚える。何か具体的なものが読了後に残ったりはせず、漠然とした思索のあとのようなものだけが残った。
読了日:9月28日 著者:池澤夏樹


21世紀の自由論―「優しいリアリズム」の時代へ (NHK出版新書 459)21世紀の自由論―「優しいリアリズム」の時代へ (NHK出版新書 459)感想
Amazon プライムで。反権力ばかりで哲学を持たない「リベラル」、歴史認識が欠如し皮膚感覚で昔を懐かしむ「保守」、普遍的ではなかったヨーロッパ普遍主義、などなど、政治哲学が抱える問題を指摘。新しい考え方として、グレーな状態を許容する「優しいリアリズム」を訴え、またその中で、情報通信テクノロジーによる新しい共同体の構築を主張します。過去(歴史)のまとめがうまく、読むと頭がすっきりします。未来に向けた話も、現代の潮流を整理して教えてくれる。これまでの著作をアップデートするような内容で面白かった。
読了日:9月29日 著者:佐々木俊尚


やっぱりRPGが好き! (富士見文庫―富士見ドラゴンブック)やっぱりRPGが好き! (富士見文庫―富士見ドラゴンブック)感想
3年前に読んでいたことに途中で気づいた私である。蔵書管理とはなんだったのか。ともかく、TRPG で悩みがちな「微妙なところ」をついていて、面白いと同時にタメになりますよね。一方で、最近のシステムでは、その悩みどころをうまくルールに落とし込んでいるなと思います(悩まないようにしてくれている)。他、前回の感想以外のところでは、プレイヤーひとりシナリオの話が面白かったです。インセインとかに使えそう。
読了日:9月30日 著者:近藤功司,冒険企画局

読書メーター