かばんの新しい概念を提示し続ける絵本 - 『かばんうりのガラゴ』
おみやさん
息子はもうじき、2歳と4ヶ月です。
最近、おみせやさんごっこをするようになりました。
- 私たちのケータイをうばいとる
- ふとんの上にならべる
- 「おみやさんでーす!」といい声で開店(おみせやさん?)
- 「おかね」と金銭を要求
- 渡してあげる(フリ)と、受け取ったあと、後ろを向いてレジ(コンセントさすところとか)に入れる(フリ)
- さっきうばいとったケータイを渡す
- 最初に戻る
どこで覚えたんだろう…?
というのはさておき、もっと新しいモノを売るといいぞ、息子よ。
などと、以下の本を読み聞かせながら、(心の中で)思うのでした。
『かばんうりのガラゴ』 島田ゆか
ガラゴは
たびする かばんやさん
おきゃくさんが
ほしい かばんを
いつでも どこでも
だしてくれます
(カバーそでより)
かばんを行商するガラゴさんと、そのお客との心温まるお話です。
と思いきや、無茶ぶりを連発するお客と、それを上回るかばんを繰り出すガラゴのガチンコ対決が見どころです。
かばんの既成概念を崩し、斬新な発想でかばんを出し続けるガラゴ氏。
「きょうだいがほしい」という子犬に、犬のかばん(しかもマトリョーシカ式の三兄弟!)を売りつけ、「ライオンらしくみせたい」という毛の薄いライオンに、たてがみのかばん(とってが付いている以外は普通のたてがみ)を与える。
終始こんな感じで、かばんなのか…? というモノばかりが出てきて、かばんとは何なのかがよくわからなくなってきます。
そういえば、ガラゴの外見も何がなんだかよくわからない感じです。
グレムリンっぽい? そのわりに、お客にイタズラされてばかりですが。
あと、昼食が、スイカ丸ごと一個、とかだし。
色んな意味で、常識を疑え、的な。
この自由な発想こそが、今の世の中、求められているのかもしれません。
われわれも、ガラゴ氏のように、新しい価値観を提示できる人間になりたいなと、思うのでした。
おしまい。
※むりやり、ビジネス書っぽくしてみました。
※カートゥーン調のかわいい絵柄で、ふつうに読んでも、とても楽しめますよ…(とフォロー)。