動物園や遊園地よりもいいところ - 『バスでおでかけ』
クリスマスだよ
もうすぐクリスマスですね。
妻はキリスト教系の小学校で教師をしていたため(本人は信徒ではない)、クリスマスには一家言を持っているようです。
曰く、クリスマスは自分たちのお祝いをするものではなく、節約をした分で寄付をするもの。
自分の好きなモノやコトをガマンすることで、みんなで喜びをわかちあうのである、とかなんとか。
もうボーナスで本とか CD をわんさか買っちゃたよ。
ともかくわが家では、これ幸いとばかりに、派手なイルミネーションや高価なプレゼント、豪勢な食事などをするでもなく、のんびりとすごすつもりです。
鶏肉は喰らう。
そんなクリスマス気分を味わうために買ったのが、以下の本です。
バスでおでかけ - 間瀬なおかた
雪がふりそうな、冬の寒い日。
お父さんに連れられて、バスでおでかけします。
動物園とか、遊園地とか、デパートを通るけど、降りません。
きょうはべつのところにいくよ、とかいって。
よくそれで納得したな、子どもたちよ。
それはおいといて。
そうして、たどり着いたところは、とても素敵なところでした。
という話。
絵本のサイズは大きめ。そして、絵が細かい。
びっしりと描き込まれています。
小ネタも効いていて、おとなも楽しめます。
「東上野多摩毛山動物園」とか。いろいろまざってる。
どこかのページに、ほんもののサンタクロースがいるらしいぞ! とか、そういう楽しみもあります。
また、間瀬さんの作品は、絵本の中になんらかの「しかけ」が仕込まれています。
トンネルの出口が切り抜かれていて、次のページの風景が見える、『でんしゃでいこう』は衝撃でした。
『バスでおでかけ』も、さいごに素敵な仕掛けが入っています。
あまり派手な感じでは無いのですが、息子はけっこう夢中で見ていましたね。
「あ、ぴかぴかー」とか言ってた。
たぶん、暗いところから明るいところの対比が印象的なんだと思います。
というわけで、動物園とか遊園地とか、デパートよりもいいところっていう話の流れが、親である私も大変気に入った本でしたとさ。
(最後はプレゼントあげてたけどね…)
おしまい。