2001年に作ったサークル同人誌のジャンル別ベスト
大学時代のサークル同人誌が見つかった
正月、実家に帰った折、大学時代に所属していたサークル(エンタメ系読書サークル)で作成した同人誌が見つかりました。
表紙の一部抜粋。
思わず読みふけってしまう。
(数十分後)
懐かしい、何もかも。
そこに載っていた、ミステリ・SFなどのジャンル別オールタイムベストを紹介します。
今見ても、けっこういい感じかなぁと思ったので。
自画自賛というより、編集担当のメンバーががんばっただけですが(私は当時、部長ながら、ちょっと紹介文を書いただけ)。
ちなみにこの同人誌には、私が書いた小説も載っていました。
…黒歴史!
尚、以下のベストは、得票等ではなく協議によって決定したものであり、順不同です。
日本本格ミステリ部門(1980年以降の作品)
- 綾辻行人 『霧越邸殺人事件』
- 浦賀和宏 『頭蓋骨の中の楽園』
- 笠井潔 『哲学者の密室』
- 京極夏彦 『魍魎の匣』『絡新婦の理』
- 島田荘司 『異邦の騎士』『奇想、天を動かす』
- 殊能将之 『ハサミ男』
- 法月綸太郎 『頼子のために』
- 麻耶雄嵩 『鴉』
- 森博嗣 『すべてがFになる』
- 連城三紀彦 『戻り川心中』
- (番外) 山田風太郎 『明治断頭台』
とにかく島田荘司ブームでしたねぇ。
皆で読んでは、大興奮していました。
ちなみに私が紹介文を書いたのは、浦賀和宏です(やっぱり)…。
というか、浦賀を「本格ミステリ」に入れていいのか(いいんです)。
日本ミステリー部門(1990年代の作品)
- 香納諒一 『幻の女』
- 川端裕人 『夏のロケット』
- 貴志祐介 『黒い家』
- 真保裕一 『奪取』
- 高見広春 『バトル・ロワイアル』
- 中島望 『Kの流儀』
- 原りょう 『さらば長き眠り』
- 福井晴敏 『亡国のイージス』
- 宮部みゆき 『魔術はささやく』『火車』
- 村上春樹 『ねじまき鳥クロニクル』
この辺はあまり読んでないのですが、良質な作品が並んでいる(ような気がする)。
私はバトル・ロワイアルを紹介していました(やっぱり)…。
あの作品は当時は衝撃的でしたねぇ。
書店で見て、大興奮して即買ってその日中に読み終えた春の日。
海外ミステリ部門
- アイザック・アシモフ 『黒後家蜘蛛の会』
- ウンベルト・エーコ 『薔薇の名前』
- ジェイムズ・エルロイ 『ホワイト・ジャズ』
- スティーヴン・キング 『ザ・スタンド』
- エラリー・クイーン諸作
- アガサ・クリスティ諸作
- トマス・H・クック 『夏草の記憶』
- レイモンド・チャンドラー 『長いお別れ』
- ロバート・R・マキャモン 『少年時代』
- ロス・マクドナルド 『さむけ』
海外ミステリはあまり読んでないのでコメント無し。
エルロイとか読んでおきたいなーと思いつつ、はや10数年…。
日本SF部門
- 新井素子 『チグリスとユーフラテス』
- 神林長平 『グッドラック』
- 田中芳樹 『銀河英雄伝説』
- 筒井康隆 『日本以外全部沈没』
- 平井和正 『ウルフガイ』シリーズ
- 広瀬正 『マイナス・ゼロ』
- 福井晴敏 『ターンAガンダム』
- 藤崎慎吾 『クリスタル・サイレンス』
- 牧野修 『MOUSE』
- 森岡浩之 『星界の紋章』
この項も関わっていないのですが、けっこういい感じだと思います。
当時は、筒井康隆も読んでいませんでした…。
筒井御大は、サラリーマンになってからハマったのであった。
ゆえに、サラリーマン文学と呼んでおります。
今なら絶対、『虚航船団』を推すな。
海外SF部門
- アイザック・アシモフ 『銀河帝国の興亡』
- アーサー・C・クラーク 『幼年期の終わり』
- ティモーシイ・ザーン 『スターウォーズ』
- D・シモンズ 『ハイペリオン』シリーズ
- フィリップ・K・ディック 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
- ロバート・A・ハインライン 『夏への扉』
- L・M・ビジョルド 『無限の境界』
- レイ・ブラッドベリ 『火星年代記』
- アン・マキャフリー 『歌う船』
- マイク・レズニック 『キリンヤガ』
海外 SF は読書会の課題図書として読んだくらいですが、どれも面白かったですよ。
とにかく重厚長大なので、じっくり時間をかけて取り組みたいジャンルです。
そしてその時間が確保できないという…。
ファンタジー部門
- ピアズ・アンソニィ 『魔法の国ザンス』
- ディヴィッド・エディングス 『ベルガリアード物語』
- 栗本薫 『グインサーガ』
- ル・グイン 『ゲド戦記』
- J・R・R・トールキン 『指輪物語』
- アラン・ディーン・フォスター 『スペルシンガー・サーガ』
- テリー・ブルックス 『ランドオーヴァー』
- M・ワイス/T・ヒックマン 『ドラゴンランス戦記』
- マイケル・ムアコック 『エルリック・サーガ』
- C・S・ルイス 『ナルニア国物語』
これも定番が並んでいる気がする。
エルリックしか読んでない。
余生に読みたい感じ…。
いや、とりあえずロード・オブ・ザ・リング(映画)くらいは観ようよ、自分。
ライトノベル部門
- 秋山完 『ペリペティアの福音』
- 麻生俊平 『ザンヤルマの剣士』
- あだちひろし 『天外魔境』
- 岩本隆雄 『星虫』
- 上遠野浩平 『ブギーポップ』シリーズ
- 笹本祐一 『星のパイロット』シリーズ
- 高畑京一郎 『ダブル・キャスト』
- 中村恵里加 『ダブル・ブリッド』
- ひかわ玲子 『エフェラ&ジリオラ』
- 山本弘、友野詳ほか 『妖魔夜行』
これはけっこうカオスなチョイスだと思う…。
私はダブル・ブリッドがけっこう好きだったので紹介している。
司馬遼太郎部門
メンバーの完全な趣味で、司馬遼太郎部門が開設されていました。
私じゃありません。
司馬遼太郎はこの年齢(30代後半)になると、読みたくなりますね…(徐々に読み始めています)。
おわりに
以上です。
当時の空気と、学生特有の自意識と、若気の至りなどがないまぜになった感じでした。
特に私の文章は、色々とひどかった。
思いっきり、「SNOOZER」の影響受けてます…。
ともかく、読みたい本がまた増えてしまった。
おしまい。