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読書、音楽、ゲームなど、エンターテインメント系の趣味について書きます。

【Music】 Beirut "The Flying Club Cup"

 

ニューメキシコ州出身のミュージシャン、ベイルートことザック・コンドンによる 2nd アルバムです。21歳ですって。若いな。初めて聴きました。個人的な好みでは、ちょっと苦手、それでも良さはひしひしと伝わってくる作品と思います。ギターやらピアノやらトランペットやら、果ては弦楽器まで繰り出し、郷愁たっぷりな音を奏でつつ、しっとりと歌い上げるインディフォークって感じです。アコースティックな音色で、懐かしげなフレーズが鳴らされたりしますが、古臭い音ではなく、すんなりと入ってくる聴きやすさがあり、終始ゆったりとした曲調ですが、飽きさせません。盛り上がりどころもバッチリ用意されていますし、音作りの面は本当に素晴らしいと思います。ただ個人的には、高らかに歌い上げる歌い方や、着地した後にぬるっと揺れるメロディー、その割には妙にからっとした声質など、歌回りに違和感があって、聴いていてちょっと厳しいなと思ってしまった。今作はフランス指向のようですが、シャンソン的な要素が自分としては好みからズレているのかもしれません。そんな感じで、好き嫌いが入り乱れ、複雑な思いを抱く作品でありました。人によっては2007年ベストに挙げられてもおかしくないような気がしますが、個人的な評価としては点数のような感じです。一方、ライヴなどは全体に意識が向けられるのでとても楽しそうですね。フジロックのオレンジコートにて来日希望。

 

Flying Club Cup

Flying Club Cup