【Book】 大槻ケンヂ 『ロッキン・ホース・バレリーナ』
大槻ケンヂ『ロッキン・ホース・バレリーナ』読了。青春パンクバンドとゴスロリの女の子と夢破れたマネージャーが、東京から博多まで、ハイエースでツアーを回るロードムービー的な小説です。オーケンの既作では娯楽指数の最も高い作品のひとつと思います。ライヴのシーンは思わず鳥肌が立ちますよ。文章でここまでガツンとくる描写ができるのかと、興奮しました。一方でクライマックスはグダグダ。しかしこの超ダサい展開こそが、オーケンクオリティでもありますね。とても面白かったです。浅田弘幸画伯のイラストも素晴らしいです。