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【Music】 This Town Needs Guns / Animals (2008)

 

オックスフォードの4人組バンド、ディス・タウン・ニーズ・ガンズによる2008年リリースの 1st。

 

UK とは思えない音楽ですね。いかにもポストロック然とした、横に揺れるドラムと、ペナペナと爪弾かれるギター。情感こもっていますし、複雑なリズムは面白いです。そして、ヴォーカルはエモっぽくて聴きごたえもある。インディロックの要素がいっぱい詰まっていて、結構良いです。まさにキンセラ兄弟の文脈にばっちり乗っているような印象で、ハマる人はハマるのではないでしょうか。一方、アルバムとして見ると、13曲43分の中身はちょっと単調だと思います。時折、ブラスやストリングスを取り入れたりもしますが、基本的には最初から最後までずっとフラットな曲調で、分かりやすい目新しさがあまり無かったので、通して聴く忍耐が続きませんでした。素朴さの代わりに前面に出た叙情性(この辺 UK のバンドということなのかもしれません)が、逆に全体としての起伏を弱めてしまったのかもしれません。曲名を全て動物の名前にするなど、トータルコンセプトを意識している様子も伺えるだけに、余計、その金太郎飴っぽさが気になります。そんな感じで、どこを切っても良い曲なのに、何故かすっきりしない作品でした。とはいえ、ひとつひとつの要素は非常に光りますし、実力は相当あると思うので、アルバムの完成度が上がれば化けるかなと思いました。

 

Animals

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