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【Music】 Mute Math @ Shibuya O-EAST

 

ミュートマスのライブに行ってきました。

 

前座は Cinjun Tate of Remy Zero。Cinjun Tate さんのソロプロジェクトだそう。良質な US インディ、エモでした。歌声が印象深くて良かった。サポートの人の日本語 MC がやたらと上手くて、盛り上がる。会場をあっためて終了。

 

そしてミュートマスです。昨年見たサマソニでは、ハチャメチャなインパクトの強さだけが際立って印象に残ったのですが、今回の単独ライブは普通にも楽しめましたし、相変わらず思いっきりはっちゃけてもいて、あらゆる面で素晴らしかったと思います。自然と気分が盛り上がって、何だかとてもすっきりしました。アルバムでは音の作り込みに感心することが多いのですが、ライブでは、奥に引っ込んでたメロディが客による大合唱とともに引き出され、純粋にライブ的な意味で楽しめるノリになっていました。彼らの楽曲がこんなにライブ映えするとは思っていなかったので、正直びっくり。

 

一方で、遊び心にあふれた珍妙なパフォーマンスも随所に繰り出しており、見た目にも楽しい。ドラムに水をかけて水しぶきを飛ばし、マイクスタンドをふたつ並べて激しく叩き、客にドラムを掲げさせて自分はその上に立った後ダイブする(怪我するよ…)。一番目立つのがドラム。そして音的に際立っていたのは、ベース。ギターは変テコな音色でわうわう言うだけなのですが、ベースは随所に前に出て、ソロをガンガンかまし、とても破壊力があった。ベースが強すぎて、楽曲のバランスが崩れてしまったものもありましたが、それはそれで圧倒されつつ、興奮。風貌が渋いのもポイント。チョッキ着てる。つまりこのバンド、リズム隊がすさまじいのです。私こういうの、大好物なわけです。

 

曲目としては、2nd を中心に、1st からの名曲を織り交ぜつつお届けする内容で、こちらも大満足。遅めの楽曲も、彼らにとっては自由に演奏する時間帯が増えるだけなので、ひと息つく暇もありません。最高潮ってところで「Typical」を放って、そこからまた上がる、上がる楽曲を持っていてそれを出してくる。最高の気分でした。アンコールではお決まりのキーボード上での倒立まで(背が高いので見た目よく映えるのですこれが)見せて、大盛り上がりで終了。非常に心地よい気分で、会場を後にしました。

 

というわけで、素晴らしいライブでした。何だかとても晴れ晴れとした気分です。バンドとして、脂が乗り切った最高の瞬間が今だと思うので、このタイミングでライブが見られて本当に良かったと思いました。願わくば、バンドとしての幸福な時間が、少しでも長く続きますように。