【Music】 Nothing's Carved In Stone / PARALLEL LIVES (2009)
日本の4人組バンド、Nothing's Carved In Stone (NCIS) による、2009年リリースの 1st。メンバーは、加入順に Guitar&Chorus:生形真一(ELLEGARDEN)、Bass:日向秀和(ストレイテナー他)、Drums:大喜多崇規(FULLARMOR)、Vocal&Guitar:村松拓(ABSTRACT MASH)。
やっぱり面子にまず目が行きます。なので、各バンドからのスピンオフ的な作品かなあと思ってましたが、いきなりアルバムがリリースされただけあって、名前負けという印象はまったくありません。特に、M-1「Isolation」は素晴らしい。切れ味鋭いギターと、重くがっしりしたリズム、自由奔放なベース、妙な歌い回しが耳に残るボーカル。メロディや曲展開はシンプルで淡々としてますが、それがかえって、硬質な音の塊を強く意識させるように仕上がっており、最初から最後までテンションが上がりっ放しになります。各々の個性が、思い切りぶつかり合っているように感じられる、名曲。特にギターとベースの音がでかすぎて、存在感ありまくりです。一方、2曲目以降は、さわやかなメロディが印象に残る、オーソドックスなギターロックって感じで、悪くはないものの、物足りなさも感じます。バンドのポテンシャルは十分に引き出せていないと思う。まだまだこれから、という感じでしょうか。終盤辺りの楽曲は、完成度もいささか落ち、明らかに習作の香りが漂っていたりもしますが、逆にその方が、彼らの実力がナマのままむき出しになっており、面白く感じられてしまいますね。その辺も含めて、今後もっと、バンドとしての完成度が高まっていくであろうことを、期待したいと思います。
- アーティスト: Nothing’s Carved In Stone
- 出版社/メーカー: Dynamord Label
- 発売日: 2009/05/06
- メディア: CD
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