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【Music】 Them Crooked Vultures / Them Crooked Vultures (2009)

 

ジョシュ・オムクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ)、デイブ・グロール(フー・ファイターズ)、ジョン・ポール・ジョーンズレッド・ツェッペリン)から成るバンド、ゼム・クルックド・ヴァルチャーズによる2009年リリースの 1st。

 

メンツはすごいですね。などと言いつつ、ツェッペリンはそんなに好きではありません。フジロックとかで、初見のバンドを調べてる時に「激しいブルースロックを奏でるバンド」とか紹介されてて興味を持ったところ見に行ったらダラダラしてるだけのツェッペリン風ハードロックバンドだったっていうことが何度かあり、ツェッペリンそのものよりも、そのフォロワー的なバンドに対する印象が悪いのですが。閑話休題。

 

このバンド、本家のメンバーもいますし、他のふたりも実力者でありますので、ちょっと期待しておりましたが、これもあまり良くなかった。音楽的には、ガレージ色が強く出ていると思います。粗っぽいギターや土臭いボーカルはいい感じに絡んでおりますし、ドラムはどかどかとやかましく叩く(これはやはりグランジか)。もちろんベースも良い。というわけで、個々の要素を切り出すと悪くないのですが、楽曲そのものがかなりキツくて、最後まで聴いてられなかった。全体的にタラタラと長くてまだるっこしいし、各人に見せ場をご用意しましたよ、みたいな曲展開にもイライラしっぱなしでした。ジャズのソロパートじゃないんだから、もっとバシバシ切ってくれないと辛いです。結果、演奏の手堅さだけが印象に残る、何とも微妙な作品になってしまっていると思いました。

 

という感じです。私は、いずれのバンドもそれほど聴き込んでいないので、個々のメンバーに対する思い入れがない分、この作品に聴きどころを見出すことが出来なかったのかもしれません。ツェッペリン好きの二人が、その熱意でもってメンバーの一人を引き込んだ揚げ句、ファン目線で作ってしまったアルバム、という感じなのかな…。

 

Them Crooked Vultures

Them Crooked Vultures