【Music】 The Fiery Furnaces / I'm Going Away (2009)
シカゴ出身の二人組バンド、ファイアリー・ファーナセスによる2009年リリースの 8th。
2003年デビューにして8作目とは、すごいペースですね。私は初めて聴きました。この作品を聴く限りでは、ごく普通の US インディ味の付いたポップミュージックって感じですかね。個々の楽曲がそれぞれちゃんと立っていて、それなりに聴かせます。メロディーは全体的に悪くないし、アレンジはこなれていて、しっかりしてます。少しだけ粗っぽいギターとピアノとの相性は、若干気取った感じで鼻に付くこともあるけど、個人的には許容範囲かな。本人達も、スタンダードなロックアレンジを目指したと言っていますし、その通りのことが実現出来ており、至って普通の出来だと思います。それ以上でもそれ以下でも無し。逆に、わざわざこう言うってことは、それまでの作品がひねくれていた証拠でもありますが、私は聴いていないので何とも。
というわけで、この作品単体では、別に取り立てて特筆すべきバンドという感じは受けません。それを最も象徴していると思われるのは「SNOOZER 2010年2月号」におけるタナソウのレビューで、以前の作品(2nd がいかに素晴らしいか)や、ライブの内容を延々と語り、最後に「本作は取り立てたコンセプトを持たない普通のアルバム」とひとこと添えて終わり。逆説的にコンセプチュアルであることも褒めているけど、いずれにしても、彼らに深く踏み込んでいかないと、良さが分からないみたいです。インタビューも結構面白かったので、個人的には少し興味は湧きますが、音楽的な要素とは別なところの魅力かな、という気もしますね…(話が上手いとか、ホントにそんなレベルで)。
- アーティスト: Fiery Furnaces
- 出版社/メーカー: Thrill Jockey
- 発売日: 2010/04/12
- メディア: CD
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