【Music】 Annie / Don't Stop (2009)
ノルウェーのシンガー、アニーによる2009年リリースの 2nd。
80年代の香り漂う楽曲群を、現代版エレクトロミュージックにまぶしました、といった趣のポップスであります。昔のマドンナとかカイリー・ミノーグとかのイメージに近いか。私は何を隠そう、最近盛り上がっているらしいガールエレクトロ系を、ほとんど聴いてきてないので（レディガガとかラルーとかリトルブーツのことね）、その辺とのつながりはよく分かっていません。多分、似たような感じかなと勝手に思っているのですが、彼女の歌声は、ちょっとキュートで小悪魔的なイメージでしょうか。楽曲自体、テクノポップな要素も感じさせるので、そういった魅力をよく引き立てていると思います。音楽好きなサブカル系男子がハマるセックスアイコンとしては、ちょうどいい感じではないかと（そして私もそれを否定できないわけですが）。なので、日本におけるサブカル的なアプローチ（まあ相対性理論のことです）と、方法は若干異なるけど、似たようなモノって印象も受けます。彼女の音楽は、あのバンドほど「女の子」を操っている「男の子」が後ろにハッキリ見えたりはしないので（おそらく自分である程度リードしているからだと思うのですが）、そこまで拒否反応も出ることなく、フラットな気分で聴けることは聴ける。曲自体は、オリジナルで17曲も詰め込まれてますが、出来は良いしそれほど退屈しません。なので、とりあえず最後まで聴いて楽しめるとは思います。とはいえ、取り立てて特別な要素が感じられるわけではないのも、また事実。
