nettyu

読書、音楽、ゲームなど、エンターテインメント系の趣味について書きます。

【Music】 Silk Flowers / Ltd. Form (2011)

 

アメリカの3人組バンド、シルク・フラワーズによる2011年リリースの 2nd。

 

初めて聴きました。括りはいわゆる US インディロック/ポップだと思います。音楽的には、80年代ニューウェーブ風の電子音が、かなりの部分に配された、ゆるゆるな音楽という感じ。全体的な空気感も含めて、レトロフューチャーな感触なので、今年発売された新譜として聴くと、不思議な感覚を覚えます。一方、低音部はハウスのような強さがあり、いよいよつかみ所が無い感じ。時折差し挟まれるヴォーカルは、昔で言うとジョイディビジョン、今で言うとナショナルを彷彿とさせる低音であり、ますます不思議(余談ですが、この作品を聴いて初めて、ジョイディビジョンとナショナルがつながった気がしました。今までなぜ、結びつけて言及されているか分からなかったんですよね…。単に連想力が足りなかっただけでしたというお話)。曲自体は分かりにくいということはなく、ポップで聴きやすくはあるのですが、全編、珍妙な食い合わせで、落ち着きのないふわふわとした趣があり、和むような、不安を感じるような、複雑な表情を見せています。変にハマる。

 

そんな感じで、パッとするメロディーやフレーズも無く、とくに際立つ部分は感じられないのですが、妙に味わい深く、飽きもせずにダラダラと何度も聴いてしまうのでした。面白い音楽だと思います。

 

Ltd.Form

Ltd.Form