【Music】 The Album Leaf / Chorus of Storytellers (2010)
サンディエゴ出身のジミー・ラヴェルによるソロプロジェクト、アルバムリーフによる2010年リリースの 5th。
これまで一人エレクトロニカであったアルバムリーフが、ライブ仕様のバンドになりました。楽曲自体は、ゆったりと聴かせるポストロックエレクトロニカであることは変わりありませんが、その音楽から受ける印象はだいぶ違います。当然、生音が多用されているので、それぞれの音色が、より直接的に響いてくるようになっております。歌モノも多くなりましたし、分かりやすさは増加。これまでよりも聴きやすくなったのではないかと思います。
一方で、逆にアルバム通してのメリハリといいますか、抑揚の無さも露呈してしまっています。ありていに言ってしまえば、単調ですよね。最後まで、穏やかかつ、多少の湿り気を持った、切なげな音色が、全体を覆い尽くしているので、この世界観にハマれなければ、大抵途中で飽きると思う。私は決して嫌いではありませんが、一通り聴いて満足、という感じで、何度も聴き込むところまでは行かないです。せっかくバンド形態になったのだから、ボーカルまで無味無臭感を出さなくてもいいと思うのですが。
以上です。今後、バンドの比重がどんどん大きくなってくるのであれば、何か突き抜ける要素が出てくるかもしれませんが、このままだと別に、今までとそれほど変わらないじゃないかという気もしますね…。