【Book】 2月になって今年の読書目標を立てる - 読書記録 2015年1月
2015年1月の読書記録です。
今年の読書目標
もう2015年も1ヶ月がすぎてしまいましたが、今年の読書目標を立てました。
はじめから出遅れているね。
2014年を振りかえっている(各方面のベストなどを押さえている)と、1ヶ月くらいは簡単にすぎてしまうのですよ…。
読書目標は毎年、立てているのですが、宣言して自分を追い込んだ方がやる気になるかもしれないので、今年はブログに書いてみます。
5つのジャンルにわけました。小説・作家読み・ノンフィクション・経済・マンガ。
小説
シリーズモノで、今年中に読んでおきたい本
北方水滸伝は、原典をかなりアレンジしているそうなので、昨年末、横山光輝水滸伝や、岩波少年文庫版水滸伝を読み、話の流れをつかんでおきました。
楽しみです。
池波正太郎の真田太平記は、ライフネット生命の出口さんが薦めていた本。
あなたの「常識」は、間違っているかもしれません:日経ビジネスオンライン
真田は来年の大河なので、騒がれる前に読んでしまおう、という魂胆(?)です。
ハルヒは、今年のラノベ一気読みとして挙げました。ちなみに、昨年はスレイヤーズ。
もうだいぶ前に全巻購入済なのです。読みます。
小野不由美の屍鬼は、昨年末、藤崎竜のマンガとあわせて大人買いしました(古本ですが…)。
どちらかというと、ふじりゅーのために読む感じです。
作家読み
集中的に読んでおきたい作家を挙げます。
開高健は、ノンフィクションを最近読むようになって、興味を持ちました。
ちょうど、「本の雑誌」が、「読み物作家の10冊」企画で彼の作品を紹介していたので、それにしたがって読んでみようかと思います。
司馬遼太郎は、昨年から本格的に取り組み始めました。そろそろ司馬先生を読む年齢かなと思いまして。
Twitter 等でいろいろと薦めてもらっているので、読んでいきます。
村上春樹はノーベル文学賞を受賞する前に…、と毎年思うんですよね。
羊三部作とノルウェイの森くらいは読んだ。
世界の終わりと、ねじまき鳥くらいは読んでおきたいです。
ノンフィクション
HONZ の存在もあって、ノンフィクションへの読書熱は引き続き高めです。
歳をとると、小説よりもノンフが読みたくなるんです、たぶん。
というわけで、昨年、話題になったものは目を通しておきたいです。
それぞれ、ノンフィクションとして紹介されていた本を読んでいきます。
全部は読めないと思いますが…。
経済
経済については、昔から読もうと思っているリストがあるのですが…。
「山形浩生が選ぶ経済がわかる30冊」PDF公開 | ポット出版
ローレンス・レッシグ『REMIX』が途中で止まっています。
半分くらいまでは読みたいです。
ぴけてぃはみんなにおしえてもらおう…。
マンガ
マンガは読書目標というよりもう、
これに尽きます。
どちらも定期購読しています。
定期購読すると読まなくなるんですよね…。
ハルタを全部買っているのに、ダンジョン飯の話題についていけないのはダメだろう…、と反省。
あと、電子書籍で積読しているものは、合間を見つけて消化していきたいと思います。
エヴァ全巻とか、完結記念に買ってあるので…。
おしまい。
2015年1月の読書メーター
読んだ本の数:29冊
読んだページ数:4634ページ
ナイス数:81ナイス
本の雑誌379号の感想
2014年ベスト特集。所詮ベスト10なんて杉江がきめたもの、というイラストのコメントがまさに的を射ていて面白かった。ジャンル別ベストのノンフィクション部門がいずれもたいへん興味深くすべて読みたくなりましたが、これは執筆者が栗下直也氏ということで HONZ 系だから波長があったのかもしれない。文庫王国と同じく、読み終わってからが(読書欲とどうやって闘うかが)勝負です…。他、北上次郎氏の新刊ガイドから、沢木耕太郎の賭博小説が読みたい。深夜特急でいちばん面白いのは、マカオのカジノで堕落するところですよね!
読了日:1月5日 著者:
月刊コミックビーム 2014年4月号 [雑誌]
読了日:1月6日 著者:
月刊コミックビーム 2014年 5月号 [雑誌]
読了日:1月7日 著者:
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2015年 02月号の感想
特集「世界の人はこんな本を読んでいる」に惹かれて久しぶりに。世界のベストセラーが面白かったです。日本の小説『猫の家』がなぜか欧州で売れていて興味を持ったりとか。あと、ジェフ・ベゾスが愛読書に『日の名残り』を挙げていてへぇと思ったりとか。あと、編集部が選ぶ2014年翻訳書ベスト10くらいは押さえておきたい。他のニュース記事なども面白かったです。ロッテルダムの住居一体型市場に住みたい。
読了日:1月7日 著者:
月刊コミックビーム 2014年 6月号 [雑誌]
読了日:1月8日 著者:
月刊コミックビーム 2014年 7月号 [雑誌]
読了日:1月9日 著者:
「ベンダーのブラックは淘汰へ ユーザー側は企業で差異大」というコラムを興味深く読みました。最近の傾向として、なんとなく分からないでも無いです。特集記事の Web 技術は言葉くらいは押さえておかないとな…。
読了日:1月10日 著者:
BTOOOM! 01 (BUNCH COMICS)の感想
元ケイブのデザイナーさんによるマンガ。この絵柄、デススマイルズでおなじみでありますね。ジャケットがどうみても Xbox 360であることも含めて、気になっていました。無料だったので読む。内容はリアルボンバーマン仕様のバトルロワイアル。最近、すっかりよく見かけるようになってしまった、サヴァイヴな設定ですが、ニートでゲーマーな主人公の変化を真摯に描いていこうという誠実な姿勢には好感を抱きました。とりあえず無料の3巻まで読んでみる。
読了日:1月10日 著者:井上淳哉
ひとりっ子の頭ん中 (中経の文庫)の感想
ひとりっ子あるあるエッセイ。私は2人兄弟の長男でしたが、この内容がかなり当てはまっていて意外な印象を受けつつ、自身の育てられ方を思い返してみたりしました。環境の話なので、血液型よりも当たっている、かもしれない。ネタとしてはけっこう面白かったです。といいつつも、子育てにおいて承認欲求を満たしてあげるのは大事だと思います、はい。
読了日:1月12日 著者:朝井麻由美
月刊コミックビーム 2014年 8月号 [雑誌]
読了日:1月12日 著者:
きのう何食べた?(9) (モーニング KC)の感想
色んな真相が小出しで明らかにされつつ、じわじわと「老い」が見えてくる9巻。シロさんの年齢とか、老眼とか、いろいろと「あぁ…」な気分になりつつも、ご飯を作っては食べ、作っては食べる日常のありがたさ、みたいなのを感じるようになってきました(という感想自体がオッサンくさいが)。この作品、えんえんと続いて欲しいと思いつつ、終わりを描くのか、描くとしたらどうなるのか、といったところが気になってきた。
読了日:1月12日 著者:よしながふみ
月刊コミックビーム 2014年 9月号 [雑誌]
読了日:1月13日 著者:
BTOOOM! 02 (BUNCH COMICS)の感想
2巻。猟奇的な少年Aが登場。ゲームの攻略法を現実に持ち込んで闘うという展開でした。確かに主人公が(最初に)力を発揮するにはこれしかない。仲間どうしを疑心暗鬼に陥らせるエグい仕様とか、爆弾のバリエーションとか、いろいろと要素が増えてきて普通に先が気になってまいりました。
読了日:1月13日 著者:井上淳哉
BTOOOM! 03 (BUNCH COMICS)の感想
3巻。ヒロイン(のような女の子)が本格的に登場。いきなりトラウマ描写に見舞われておりますな。今後もいろいろと出てくると思われるので期待したい(おい)。あと、人間どうしに加えて、島の生物との闘いが出てきたのは意外な展開でした。主人公の(ゲームを超えた)成長をしっかりと描こうとしていて、マジメな作品だなぁとしみじみ思います。ここまで無料で読んできましたが、続きも読んでいきたい所存。
読了日:1月13日 著者:井上淳哉
月刊コミックビーム 2014年 10月号 [雑誌]
読了日:1月14日 著者:
坂道のアポロン (1) (フラワーコミックス)の感想
青春ジャズマンガ。期間限定無料だったので読む。横須賀から佐世保に転校してきたもやしっ子、バンカラで暴れん坊だけど実はいいヤツ、彼の幼なじみで明るい女の子(実家がレコード屋!)の三角関係。60年代という時代設定で、古き良き青春や文化の香りが漂っています。この時点だとまだジャズの存在は風味付けってくらいですが、マンガ全体を流れる空気感が何ともいえない心地よさ。とても純粋できれいな作品です。私のような穢れた人間が読んでいいのだろうか…と思いつつ、続きも読む。
読了日:1月14日 著者:小玉ユキ
月刊コミックビーム 2014年 11月号 [雑誌]
読了日:1月15日 著者:
月刊コミックビーム 2014年12月号
読了日:1月16日 著者:
本の雑誌380号の感想
カラーブックス特集。ぜんぜん読んだことが無いのですが、確かに今眺めてみると、昭和レトロな雰囲気がハマるかもしれないなと思いました。どうやって折ったのか見当もつかない作品が表紙の「おりがみ」が気になる。他、獄中記特集の「ベストセラー温故知新」と、「開高健の10冊」が面白かったです。開高健はちょうど、今年読んでいきたいと思っていたので、大いに参考にさせていただきます。それにしても、「○○の10冊」って、入り口として本当にいい特集ですね。
読了日:1月17日 著者:
4コマ漫玉日記 アルカリ (BEAM COMIX)の感想
4コマ集。単行本未収録作はほんの少しだけですがお布施として購入したもの(読むの忘れてた)。「アルカリ」編は過激な「酸」編を中和する元気な内容、らしいのですが、特に元気そうではないです。やや軽めでクスリと笑える雰囲気が、余計つらいというか…。それでも人生はつづく。
読了日:1月17日 著者:桜玉吉
快楽としての読書 日本篇 (ちくま文庫)の感想
膨大な書評集。日本篇は小説やエッセイの他、詩歌や辞書まで書評していてジャンルの横断っぷりがすごいです。123本という分量にも圧倒されますし、内容も素晴らしい。読みたい本が次々と増えていきました。冒頭の書評に関するエッセイもたいへん面白く、自分でハードルを上げつつ、そのレベルを軽やかにクリアしているのは見事というほかない。何より、書評そのものが明快で、読んでいて心地よいのがいいのです。というわけで海外篇へ。
読了日:1月19日 著者:丸谷才一
快楽としての読書 海外篇 (ちくま文庫)の感想
膨大な書評集。海外篇は小説が多めで歴史書もいくつか、計114本。小説ばかりといっても、古典からラテンアメリカ文学や探偵小説まで、そのジャンルは縦横無尽という感じ。最後にさらりと、翻訳に関する言及をするのはテンプレなのか(続けて読むと、微妙な言い回しの違いが気になったりもしますが)。先生自身が言及されているように、内容が分かりやすく紹介されていて、評価が明確で、文章そのものが面白く、批評性がある、という、書評四原則とも言うべき内容を完全に押さえているところが素晴らしいなと思いました。ミステリー篇も読むか。
読了日:1月22日 著者:丸谷才一
坂道のアポロン (2) (フラワーコミックス)の感想
三角関係かと思ってたら四角関係でしたの2巻。思春期の自意識とか、繊細な心の動きが細やかに描かれていて、「いいからお前らとっとと(略)」と思いつつも引き込まれるように読んでしまいました(結局ハマっている私)。時折、差し挟まれるジャズのセッションが、会話のような掛け合いを生みだしていて、仲直りしたりするので微笑ましいです。
読了日:1月22日 著者:小玉ユキ
坂道のアポロン (3) (フラワーコミックス)の感想
四角関係かと思ったら五角関係だったでござるの3巻。千氏の過去が明かされつつ、つらいのはお前だけじゃないんだオレだって…みたいな熱い展開。東京まで着いて行っちゃうし、ホモロン的な内容に拍車がかかってきたような気がします(するな)。純粋さがまぶしい…。無料で読んでまいりましたが、続きも読みたい。
読了日:1月22日 著者:小玉ユキ
「Chikirinの日記」の育て方の感想
Amazon プライムで。ブログ運営日記でありブログ論みたいな内容。ブログを育てる(多くの読者を獲得する)ことを第一の目的として、その目的からブレることなくすべての行動を決めていくというスタンスがよくまとまっていました。ブログを常に最新の文章が載っている場とする、外部の仕事はブログの読者が増えるかどうかを基準に選ぶ、本は常に新しいテーマを設定し続編を作らないなど、第一の目的からのブレなさっぷりがすごいなと思った。などといいつつ、本家のブログを読んだことがないので読んだ方がいいですね、私…。
読了日:1月26日 著者:ちきりん
快楽としてのミステリー (ちくま文庫)の感想
書評集。ミステリー篇は長めの書評エッセイや、「快楽としての読書」と同じ類の書評。ミステリー文藝評論などの散文も収録。三浦雅士の解説にあるとおり、まさに、「純文学、大衆文学、中間小説などという便宜的な区分を相手にしていない。文学の快楽をむさぼるように味わっているだけなのだ」って感じで面白かったです。なので、いわゆる「ミステリー」ではないものも紹介されていますが、書評に魅せられてその本が読みたくなったなら、それでいいじゃない。日本篇、海外篇と比べると、純書評集ではないので、むしろ内容じたいを堪能いたしました。
読了日:1月27日 著者:丸谷才一
新版 熱い読書 冷たい読書 (ちくま文庫)の感想
書評集。小説多め(特に恋愛小説系)で、詩歌や歴史モノなどもいくつか。書評の文章じたいがとても流麗で美しく、構成もバリエーションに富んでいて、解説にもあるように、ひとつひとつが短編小説のような味わいです。内容も素晴らしく、とりわけ『変身』の解釈などには瞠目しました。たまに手が込みすぎているせいか、紹介されている本のジャンルが(小説なのか、歴史書なのかとか)よくわからない書評があるのですが、そういう本こそ読みたくなってしまうという謎。
読了日:1月29日 著者:辻原登
“狐”が選んだ入門書 (ちくま文庫)の感想
著者が定義する入門書は、原典理解のための手引書の類ではなく、ある分野やことがらに対する、思いがけない発見にみちていて、その本自体がひとつの作品であると言えるもの、とのこと。この定義を軸に、言葉や文章、古典文芸、歴史、思想史、美術と、5つのジャンルにわけてそれぞれの「入門書」を紹介しています。いずれの書評も平易でわかりやすい上に、新鮮な発見が明確に提示されており、まさに「入門書」の入門書といえる内容でした。著者は純書評も多くあるようなので、読みたいと思います(本書が遺作になってしまったのですね…)。
読了日:1月30日 著者:山村修
いかにして眠るか (光文社文庫)の感想
筒井康隆編、眠りに関するアンソロジー。エッセイから小説、研究成果まで。私自身は、電車でこの本を読みながら寝てしまうなど、眠りたくないのに眠ってしまうような人間なので、寝る前に何を口にするかとか、どういう姿勢で寝るかとか、いろいろ苦心していらっしゃいますね、みなさん。ひとごとですいませんが、楽しく読めました。ちなみに、筒井先生自身の作品も収録されています(「寝る方法」)。かなり好きな短篇で、何度読んでも笑ってしまう。「この時はすでにあなたもぐっすりと眠っているか、あるいは本当に死んでいるのだ」。
読了日:1月30日 著者:
読書メーター