【Music】 Afrikan Sciences, Soultek, Olololop - Linus 定期便 2015年3月
今月の Linus 定期便報告です。
Andy Stott が良かった旨を店主に連絡して、同じような感じの音楽もセレクト対象にしてもらうことにしました。
私は音楽については、おススメするのもされるのも好きじゃなかったのですが(詳しくは述べませんが、ある種の驕りです、ハイ)、自分の嗜好を他人に丸投げするのって面白いなと思うようになってきた。
単純に、自分で探すのがめんどくさくなってきただけとも言う。
今月は3枚です。
Afrikan Sciences - Circuitous (2014)
NY の Eric Douglas Porter さんによるソロユニットのたぶん5枚目。
エレクトリックでアフロなハウス。
(おそらく)意図的に崩したビートに、スペーシーな電子音が彩りを添える。
アフロファンクやフリージャズ、ヒップホップな要素を取り込みつつ、あっちこっちに針を振りまくる電子音楽。
純粋に楽しく、笑いがこみ上げてくるような面白さ、予測不可能な展開に対する興奮、原初的な喜びがここにある。
まさに、アフロ・フューチャリズム(適当)。
素晴らしいです。
LINUS RECORDS/Afrikan Sciences : Circuitous [CD]
Soultek - Dreaming Under A Starlit Sky (2014)
cv313 とか Echospace とかで活躍している(らしい)、Stephen Hitchell さんのソロユニットによる1枚目。2009年にデジタルでリリースされた作品と、00年代半ば以降のレアトラック集の2枚組。
ぬくもりのあるテックハウス(テクノとハウスのあいだ)。
耳に心地よいゆるやかなビートと、もこもこうねうねきらきらとしたシンセが絡み合うダンスミュージック。
全体的な楽曲としては同じようなトラックが並んでいるのですが、細かいレベルで多彩なアレンジを見せていて、気持ちよく聴けると同時に飽きさせないです。
ちょっとアンビエントだったり、ちょっとダブだったり。
はやすぎず、ゆるすぎずのリズムも好みです。
テクノはぬるめの燗がいい、ハウスはあぶったイカでいい(?)。
とてもよいです。
LINUS RECORDS/Soultek : Dreaming Under A Starlit Sky [2xCD]
Olololop - Olololop (2015)
札幌の3人組による1枚目。「オロロロピー」と読むらしい。
聴き心地のよいマスロック。
反復系のドラム、自由自在系のシンセの組み合わせで楽曲を作っています。
構成要素がわかりやすくて、ああここはフリージャズっぽいなとか、これはクラウトロック的だなとか、ここはダビーでいいなとか、私でもわかる…! 気がします(気がするだけ)。
聴きやすくて楽しめるのですが、全体的にはちょっと地味な感じ。
すべての要素が高レベルなので、もうひとつどこか突き抜けるとさらに面白そうです。
今後も要チェックや。
LINUS RECORDS/Olololop : S/T [CD]
おしまい。