積読本対策を考える - 読書記録 2016年1月
積読本を腐らせないために
2016年1月の読書記録です。
この前も Kobo のセールでしこたま買っちゃったし…。
もう終わっちゃいましたけどね。
本は寝かせておくと確実に腐ります。
電子書籍も同じ。
本は40年くらい腐らないけど「読もうとおもって買った本」は、すぐに読まないと、けっこう簡単に腐ってしまう。
(中略)
この場合、読まないというより「読めなくなった」という感じがするんですよね。
なんというか、見えない何かが取り憑いて、その本を開く力を阻止する。
これ、わかるなーと激しくうなずいてしまいました。
ということで、積まれてしまったたくさんの本を消化するために、色々と対策を練らないといけないなぁと思い始めました。
これは、単純に速読がしたい、というのではなく、目的・内容によって読書の方法を変えていこう、ということです。
ジャンル毎に読み方を考える
ビジネス書とかは、ポイントを押さえながら読んでいく方法を身につけたい。
これは私の悪いクセなのですが、どんな本でも頭から読んでいかないと気が済まないんですよね…。
雑誌もそうで、最初のページから漫然と文字を追っていった挙句、特集にたどり着く前に途中でやめたまま放置する、ということがよくあります…。
その特集目当てで買ったのにな。
よく、最初と最後だけ読みとか、拾い読みとか、目次読みとか推奨されるのですが、まったく自分に向いてないと思います(貧乏症!)。
もう、そのクセはクセでしょうがないので、それなら読み方を変えてさっと読むようにすればいいじゃんという、発想の転換的な?
小説は、物語なり文章なりに耽溺しながら楽しむために読んでいるので、特にそういったことは考えずに、じっくり読みたい。
ただ一方で、つまらなかったものを速読する方法も身につけておきたいです。
つまらなかったら読むのやめればいいじゃん、という話もあるのですが、とりあえず眼を通すことはやっておきたいのです。
もしかしたら、大半は面白くないけど、一部分だけ面白い本、ということもあるでしょう。あるいは全体の一部分だけつまらない本、というのも考えられなくはありません。とりあえず最後まで読んでおくことは、全体の評価を歪めない効果があります。
これを読んで、まさに! という感じで膝を打ったのでした。
あと、特定のジャンルに限らず全般的に言えるのですが、買ったら寝かせずにとりあえず眼を通す、ってことをやりたいです。
齋藤孝先生も、こう仰っております。
本を買ったら、すぐに喫茶店に入るというのもおすすめです。(中略)本をさっと読んで、そのおおよその内容を把握するのです。ちょうど、獲れたばかりの新鮮な魚を天日干しにしておいしい開きにするために、さばくようなものです。
齋藤孝『大人のための読書の全技術』より
とにかく、買って満足せずに、まずはページをめくって読むという動作に入ることが大事。
特にマンガとかな。
マンガを積読しちゃダメですよね…、読み始めたらすぐなのに…。
などということを意識しつつ、今年の読書をしていきたいなーと思うのでした。
1月は相変わらず、漫然と雑誌を読んでしまったので、反省している。
あととりあえず、机の上に置いてある本の山を早く崩そう…。
読書記録 2016年1月
2016年1月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:2393ページ
ナイス数:36ナイス
人生論ノート (新潮文庫)の感想
色々なテーマを元に書かれた、哲学ノート。70年前の本ですが、とても面白くて刺激的であり、普遍的な価値がある内容だと思いました。全文、引用したくなります。折に触れて、読み直したいと思います。年初に読んだので、毎年年始に読むのがいいのかなーと思ったり。
読了日:1月6日 著者:三木清
神話創世RPG アマデウスの感想
神の血を受け継ぐキャラをプレイする RPG。選べる神々は、ギリシア神話とか、日本神話とか。しかし、クトゥルフがここに入ってくるとは…。TRPG において、もはや無視できないムーブメントでありますな。リプレイは、紹介も兼ねた軽めのセッションですが、すわ全滅か? と思わせるスリリングな戦闘はやっぱり冒企さんだなーと思った。システムは、サイコロフィクション的な仕掛けを発展させて、分かりやすくも奥深いシステムになっていると思います。実際にプレイした感じ、かなりバランスがキツい。ファンブルですぎ! 最高。
読了日:1月8日 著者:河嶋陶一朗,冒険企画局
テガミバチ 1 (ジャンプコミックス)の感想
3巻まで無料につき。「テガミ」(とそれに込められた「こころ」)を届ける郵便配達人の話。退廃的な世界観と、キャラクターの純粋さとの対比が素晴らしいです。中二っぽいネーミングセンスもかっこいい。浅田さんのオシャレな絵柄はこういうがちゃがちゃしたのが大変よく似合いますね。描くの大変そうだけど。100ページ超の第一話が壮大な前日譚であると分かったとき、これは名作になるのではないかと思った。一話にひとつはグッとくるシーンが出てきます。ラグ・シーイングは泣き虫ですが、私も同じくらい泣き虫なんですよね…。
読了日:1月13日 著者:浅田弘幸
テガミバチ 2 (ジャンプコミックス)の感想
2巻。テガミバチ試験を受けるの巻。適性試験に出てきたキャラがライバルに落ち着くのかなと思いきや、そんなことはなく。ステーキがいいキャラですねぇ。喰いたい。それはおいといて、ひたむきに人々の「こころ」に向き合っていく物語なのが素敵です。すれ違った「こころ」を解きほぐすのが「テガミ」で、それを届けるのが「テガミバチ」っていう。強大な敵とか、強いライバルとか、そういう方向にいかないところが良いのかもしれないです。
読了日:1月13日 著者:浅田弘幸
テガミバチ 3 (ジャンプコミックス)の感想
3巻。ゴーシュの妹に会うの巻。相変わらず、ひたすら「こころ」と向き合うラグ少年。泣き虫だけど(だからこそ)、つよい「こころ」を持っていて、真実(事実じゃないよ)を見ることができるのです。謎っぽいのも提示されてきて、普通に先が気になってきた。あと、「特別編」は号泣です。ダメだよこんなの反則だって…。無料で読んできましたが、続きも読まねばなるまい。
読了日:1月13日 著者:浅田弘幸
母の友 2015年12月号の感想
特集は、「これからの平和のために、わたしたちにできること」。母親目線から考えるということで、読む前に若干、身がまえましたが、様々な分野の人からコメントを取っていて、しっかりとまとまっている印象でした。政策批判を人格否定にスライドさせてはいけない、という堤未果のコメントがよかった。ひとりひとりがよく考えたり、話し合ったりすること、という、当たり前のことだけど中々出来ていないことを、地道にやっていくしか無いんだろうなと、思います。
読了日:1月14日 著者:東直子,今井和子,中島京子,加古里子,伊藤真,塚本晋也,中川李枝子,松居直,伊勢﨑賢治,辛淑玉,中山千夏,清野勘一,小林エリカ,林明子,柚木沙弥郎,西村繁男,堤未果,岡映里,村井理子,平野レミ,大野更紗,ナカムラクニオ,山田真,金原由佳,天谷保子
おすすめ文庫王国2016の感想
2015年文庫総まくり。文庫市場すら、下がってきているんですね…。確かに、文庫で買うなら電子書籍にしようかなっていうのが、自分の最近の傾向です。デザインに統一感があるので買っていて楽しいのと、そもそも電子版が出てないのとで、ちくま文庫は買おうって気になりますが…(後者が主な理由な気がしないでもない)。といいつつ、読みたい本がまた増えてしまった。また、巻末の書店員座談会がいちばん面白かったです。時代とともに、棚も変わっていくんだなーと。時代小説から、ライト文芸へというのが興味深い。
読了日:1月15日 著者:
本の雑誌391号の感想
2015年ベスト。新刊はリアルタイムで追いかけず、各所のベストを見てから興味を持つ派です(というか、最近そうなった)。「2015年の小説で一冊読むならこれ」と皆が口をそろえる、『朝が来る』は読みたい。あとはやっぱり、ノンフィクションベスト10がいいですね。ほかにも色々気になった本はあるけど、ちょっとガマンである…。他、鏡明のエッセイで、神保町の徳萬殿が閉店していたことを知る。神保町に通っていた頃はお世話になりました。デカ盛りチャーハンなつかしい。
読了日:1月18日 著者:
母の友 2016年1月号の感想
特集は、「おじいちゃん、おばあちゃんの絵本」。伊藤明美さんによる、絵本に出てくるおじいさん、おばあさんの分類が面白かった。ばばばあちゃんはすごいですよねぇ。作者のさとうわきこさんへのインタビューもあり。祖父母ってどこか超越した人物で、かつ身近な存在という、特別な位置にいる人なんだろうと思います。また、天谷保子さん逝去の報を読み、人生の先輩から学ぶべきこと、というのを考える。他、脇阪克二さんインタビュー。『ぶーぶーぶー』の人という認識しかなかったのですが、SOU・SOUのデザイナーだったのか!
読了日:1月19日 著者:東直子,今井和子,伊藤明美,さとうわきこ,脇阪克二,三遊亭円丈,六車由実,松家仁之,村井理子,大野更紗,星野智幸,山田真,金原由佳,天谷保子
日経SYSTEMS 2015年12月号
読了日:1月20日 著者:日経BP社
日経SYSTEMS 2016年1月号
読了日:1月21日 著者:
「本」を読むことについて[増補版]の感想
Amazon プライムで。読書に関する思索集。ヘンな読書術とかではなく、地に足をつけてじっくり考えている感じが伝わってきます。各所に掲載された記事の詰め合わせなので、章ごとに内容の重複感はあるものの、上記のようにマジメに思索を巡らせているので、納得感が増す方向で受けとめられます。新発見より再認識という内容でしたが、そういう意味でも良かったかなと。個人的には、つまらない本の止め方として、つまらくてもページは最後までめくる(読まずに見る)というのが、自分のスタンスとぴったり合っていて良かったです。
読了日:1月25日 著者:倉下忠憲
本の雑誌392号の感想
評伝特集。前号のベストよりもヤバかった(読みたい本が爆発的に増えるという意味で)。ここ数年来、ノンフィクション熱が高いることもあり、座談会を読みつつ、すごい勢いで読みたい本が増えていきました…。対象の人物で読むのか、はたまた伝記の著者で読むのか、というのを意識しながら掘っていくと、ますますハマっていくような気がします(ドキュメンタリー系の読み物は、明らかに題材よりも著者で読んでいるのが私であります)。他、都筑道夫の10冊は参考になりました(読もう読もうといいつつ読んでない作家のいかに多いことか…)。
読了日:1月28日 著者:
グランクレスト戦記 (6) システィナの解放者(下) (ファンタジア文庫)の感想
システィナ平定戦。英雄的な行動を取っていくテオの王道っぷりが気持ちよいです。いっぽうで、彼の周囲でそれぞれに生きていく、人間味あふれる人々も魅力的。このバランスがだんだんよくなってきたなぁと思いつつ、堪能しました。次男いいよね。そろそろネタバレ無しに感想が書けなくなってきたな…。次巻がいよいよ! という感じで、ますます楽しみです。
読了日:1月29日 著者:水野良
日経SYSTEMS 2016年2月号
読了日:1月30日 著者:
読書メーター