週末の冒険(乗り継ぎ編)と、『でんしゃにのったよ』
はじめに
なんか毎週でかけているような気がするが…、週末の冒険。
『でんしゃだでんしゃ! カンカンカン!』を読んでから、グリーン車に乗りたがっています。
ベビーカー持っていくと2階に上がるのが大変だから、あんまり乗りたくないなーと思っていたのですが。
いっそのこと、ベビーカー無しで行くか! と思い立ち、それなら電車にたくさん乗ろう、ということで、いくつかの電車を乗り継いでぐるっと周ってこよう、と思いました。
計画したルートは、常磐線(グリーン車)で取手、そこから常総線に乗りかえて守谷、さらにつくばエクスプレスに乗りかえて帰る、というものです。
常総線は初めて乗ります。
週末の冒険(乗り継ぎ編)
ということで、ベビーカー無しで出発!
まずは常磐線…なのですが、来た電車にはグリーン車がついていませんでした(常磐線は、土浦とか遠くまでいく青い電車と、取手止まりの緑の電車があって、グリーン車は前者のみについています)。
「グリーン車じゃないけど、乗る…?」
「のる」
ということで、早くも予定変更。
まあ寒かったし、一本待つのもイヤだったからいいか。
取手から、常総線に乗り換える。
おお、一両編成だ。
初めての電車に興味津々のようす。
奥に常磐線が見えるのも、アングル的に魅力らしいです。
ちなみに厳密にいうと、常総線は電車ではなく、気動車(ディーゼル)です。
乗り心地も電車とはちょっと違う感じでした。
その後、守谷で降りて、近くの公園でお弁当を食べ(風が強くて寒かった…)、つくばエクスプレスで帰りました。
帰りはひとっ飛びでした。
つくばまでもあっという間なんですよねぇ、TX。
ちなみに、ベビーカー無しで行ったけど、途中で歩けなくなり、だっこを頻繁に要求されたので、大変でした…。
普段は元気に歩くのですが、疲れてくるとまだ難しいねぇ。
閑話休題。
今回、電車の乗り継ぐというアイデアは、この本から拝借しました。
『でんしゃにのったよ』
ぼくはこれから、おかあさんとでんしゃにのって、いとこのしんちゃんちに行くんだ、いろんなでんしゃにのるんだよ、という話です。
ローカル線→幹線→新幹線、と乗り継いでいきます。
電車や周りの風景の細かな描き込みと、「ぼく」の電車愛が伝わってくる作品です。
鉄橋を渡るところの開放感とか、新幹線のホームに上がった時の独特の高揚感とか、そういった雰囲気が、絵からにじみ出てくる感じ。
息子はこの本をよんでから、鉄橋がやたらと気に入ってしまったようで、実際に電車に乗って鉄橋を渡るたびに興奮しています。
東京駅に近づいてきた時に、何重も電車が走っている(山手線とか踊り子号とか)シーンも、お気に入りみたい。
何度も電車を指さして、「これはなんだろう?」と聞いてきます。
何回も答えさせられました…。
また、描き込みについては、実際の車両をモデルにかなり細かく、シャープに描かれており、とにかく絵が抜群に素晴らしいです。
こちらのブログで、詳しく分析されていました。
このように、『でんしゃにのったよ』は、相当な名作であると思います。
岡本さん、もっと絵本を作ってほしいなぁと思います。
これの他には、まだ、「こどものとも」で一冊作っただけみたいですねぇ。
おわりに
上で紹介したブログでも触れられていたのですが、『でんしゃにのったよ』はたぶん、この作品のオマージュだと思うんですよね。
こちらは、特急列車→急行列車→普通列車と乗り継いでいく、つまり、逆に旅をしていく話。
初出が1982年ということで、古さも感じさせるのですが(有人改札にじゃっかんの戸惑いを見せる息子)、電車をどんどん乗り継いで行く興奮は同じ。
こちらも名作であります。
おしまい。