週末の冒険(都電~遊園地編)と、『きかんしゃホブ・ノブ』
はじめに
もうすっかり暖かくなってきましたが、これはまだ寒い3月の話。
はじめは、「路面電車に乗ろう!」から始まりました。
絵本とかカタログとかを見て、かなり気になっていたようす。
早稲田や大塚と、北区・荒川区を結ぶ、ふるーい路線です。
妻の用事で大塚駅に行く度に、注目していたみたいです。
それで、電車に乗るついでにどこかへ行こうかなと思って調べたところ、「あらかわ遊園」という、小さな遊園地があることを知る。
ということで、今回の週末の冒険は、都電荒川線とあらかわ遊園に決定!
ろめんでんしゃにのって
いざ、都電荒川線に乗車。
おおーレトロ。
見た目はもっとレトロなヤツとか、たくさんあるみたいですね。
乗り込むと、けっこう混んでました…。
車内はバリアフリーではありますが、けっこう狭いのでベビーカーでは申し訳ない感じ。
端っこでおとなしくしつつ、外を眺めながら時間をすごす。
けっこう長い時間ゆられたあと、「荒川遊園地前」に到着しました。
あらかわ遊園
いきなりアレですが、料金はこんな感じ。
安いですねぇ。
ねずみの国とかと比べると、ケタひとつ安い感じ…。
「のりもの広場」で、のりものに乗りました。
ファミリーコースターは年齢が足りず。
観覧車はなんとなく怖そうにしていたのと、けっこう並んでたのでスルー。
結局、豆汽車に2回乗った。
ホントに夢中の時は、笑ったりせず、真剣で集中した表情を崩さないのが私の息子であります。
というか、子どもはみんなそうですよね。
あと、バッテリー電車にも乗りました(お金入れて動くヤツ)。
こっちは運転をしましたよ。
あんぜんうんてんでおねがいします(息子の口癖)。
お弁当を食べて帰りました。
小さい子はこれくらいの規模で十分楽しめますねぇ。
お値段もたいへん安くすむので、助かります。
交通費入れても、千数百円しかかかってないぞ…。
そして本日の絵本は、汽車に乗って遊園地へ行くという、そのまんまな本の紹介です。
というか、この本を読んで、遊園地に行きたくなったのよね。
『きかんしゃホブ・ノブ』
赤い機関車のホブ・ノブ (HOB NOB) が、動物たちを乗せて遊園地に行く話です。
ホブ・ノブは、炭水車、6台の貨車、車掌車という構成。
機関車の後ろの車両、炭水車っていうんですねぇ(燃料が入ってる)。
ホブ・ノブが走っていると、こひつじ、いぬ、ねこ、あひる、めんどり、しちめんしょうが次々と、貨車に乗りこんできます。
しちめんちょうは、「ごぶる、ごぶる!」と啼きます。
息子は、これがけっこうツボらしい。
途中で、まっくらなトンネルを動物たちが嫌がると、ホブ・ノブは素敵な対策をとってくれます。
息子は、これはピンとこないらしく、「トンネルはくらくてイヤだねー」と言ってます。
「ちよだせん(千代田線)もイヤだねー」「地下鉄はトンネルだけど、電車の中は明るいから大丈夫だよ」「そうか」
などと話しております。
現在2歳8ヶ月、すっかり会話が成り立つようになりましたねぇ。
絵柄は、コミカルすぎずリアルすぎず、バランスの取れたきれいなタッチ。
私はホブ・ノブのように、実際の顔を描かず、パーツの組み合わせで顔っぽく見せる表現が好きです。
というか実際にでんしゃって、そういう感じになりますよね。
普通に顔が描いてあるのは、ちょっと気持ち悪いなと思ってしまう…。
最後に、遊園地に着いて、みんな思い思い遊びます。
古い作品なので(後述)、ちょっとレトロな感じの遊園地なのですが、これがまた、あらかわ遊園とイメージがけっこう合うんですよね。
今回は特に、冒険と絵本がうまいことつながったなーと思ったのでした。
おわりに
本書は今年出たばかりですが(書店の新刊絵本コーナーに息子が突進して離さなかったので買わざるを得なかったという…)、原作の発表は1961年と、古い作品。
また、「こどものとも」として、1985年に1回発行されているようです。
かくれた名作の掘り起こし、といった感じなのでしょうか。
原作のルース・エインズワースは、「こすずめのぼうけん」が有名ですね(読んだことないけど…)。
- 作者: ルース・エインズワース,堀内誠一,石井桃子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1977/04/01
- メディア: 単行本
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作画の安徳瑛(あんとく・あきら)は、小さい頃から画家に弟子入りするなど、画家としての評価も高かった方のようです。
安徳 瑛|略歴<Antoku Akira Profile(画廊シェーネ)
お話も絵柄も好みなので、それぞれ、他の作品もちょっと気になります。
あらかわ遊園も、また行きましょうね。
おしまい。