Lorenzo Masotto, Petre Inspirescu, Kalipo - Linus 定期便 2016年3月
はじめに
2016年3月の Linus 定期便報告です。
先月も3枚でしたとさ。
基本的に、2枚は店主のオススメで出してもらって、残り1枚は自分の趣味で Kompakt 系の四つ打ち系のテクノを選ぶというスタイルが、定着しつつあります。
というか、Kompakt 系は自分で探すので、セレクトに含めなくていいよって言っちゃいました。
好きなジャンルって、自分の好みが先鋭化されてしまうので、ちょっとでもズレてしまうと逆にストレスだったりするんですよね(どれが、とは言わないが)。
出費も増えております…。
ということで、3枚です。尚、後日更新しますが、今月も3枚です…(The Field が出たし…)。
Lorenzo Masotto - Rule and Case (2016)
イタリアのピアニスト、Lorenzo Masotto さんによる1枚目。
情感たっぷりのポスト・クラシカル。
ピアノとストリングスを前面に押し出して、美しいサウンドを聴かせます。
テイストはポストクラシカル的に、クラシックやポストロック、ジャズといった種々の音楽を取り込んでいる。
美麗で情感たっぷりなので、聴きやすくてわかりやすいですし、いわゆるポストクラシカル的な展開も味わうことができます。
ちょっと派手めではありますが、このくらいの方が聴きやすいなーと思いました。
ポストクラシカルの入り口にどうぞ(含む私)。
LINUS RECORDS/Lorenzo Masotto : Rule And Case [CD]
Petre Inspirescu - Vin Ploile (2015)
ルーマニアの Radu Dumitru Bodiu さんによる1枚目。
なんだろうこれは…。
いわゆるクロスオーバーとしか言いようのない感じ。
トライバル風のパーカッション、断片的にポロンポロンと鳴らされるムーディーなピアノ、アンビエントな電子音、やわらかく耳を刺激するベース。
ひとつひとつの要素を切り出すとこんな感じですが、それらが組み合わさると、なんともアンバランスな感じで、妖しさがにじみ出てきます。
別に妖しい音を意図的に出してるわけではないのになーと、不思議な気分になる。
いろいろと説明に困る感じですが、不穏で妖しげな雰囲気に包まれていることは、強く感じます。
いろいろと説明に困る感じですが、だからこそ何度も聴いてしまう。
お気に入りです。
LINUS RECORDS/Petre Inspirescu : Vin Ploile [CD]
Kalipo - Wanderer (2016)
ベルリンの Jakob Häglsperger さんによるソロ・プロジェクトの2枚目。
プログレッシブ・ハウスどまんなか。
四つ打ちがトントントントン、その上をブリブリの電子音がウゴウゴウゴウゴ、心地よいメロディーがフワフワフワフワ。
大好物でございます。
たまに実験的な展開を挟んでくるのも、いい刺激になって全体を引き締めています。
エレクトロ・パンク・バンドのメンバーとしても活動している方のようなのですが、そういった立場であるが故に、針を振りきった作品を作ることができるのかもなーと思いました。
とても良かったです。
LINUS RECORDS/Kalipo : Wanderer [CD]
おしまい。