honto の「あしあと抽選ポイント」を1ヶ月やってみた結果 - 読書記録 2016年4月
2016年4月の読書記録と、本に関する与太話です。
honto と「あしあとポイント」について
ネット書店 honto を利用しています。
もともとは前身であった bk1 を愛用していて、そのまま継続して利用している、という格好。
以前はポイントを大盤振る舞いしていたのですが(書籍なのに購入金額によって10%ものポイントが付いたりとか)、最近は電子書籍に重点を移しつつ、紙本のポイントサービスは控えめになってきています。
今回はその一環? と思われるような話。
honto には、「あしあとポイント」という、毎日サイトを訪れてあしあとをつけるとポイントがもらえるサービスがありました。
1日1ポイントですが、毎日欠かさずあしあとをつけると、皆勤賞で毎月100ポイントもらえるもの。
1ヶ月で130ポイントって、書籍の割にはけっこうオイシイので重宝していた。
「あしあと抽選ポイント」への変更
この「あしあとポイント」ですが、4月から、「あしあと抽選ポイント」というサービスに変更になりました。
なんか適当に本を選んだらアニメーションがあって、あたりハズレが出てくる、みたいなヤツ。
ポイントの内訳はこんな感じらしいです。
【今月の当選ポイント】
- 1等100ポイント:100本(1日あたり)
- 2等1ポイント:49,900本(1日あたり)
ということで、1ヶ月やってみました。
結果、30日中、25日当選、すべて2等の当選で、都合、25ポイントゲット。
……。
ハズレはあまり無かったですが、いっぽうで、1等(100ポイント)も当たらなかった。
今まで確実に130ポイントゲット出来ていたので、個人的には改悪と感じています。
なお、
【お知らせ】
「あしあとポイント」に関しましては2016年5月頃(予定)にhontoビューアアプリ(ios、android)において新たにスタートいたします
ということなので、そちらに期待することにいたします…。
それにしても、ますます、電子書籍シフトなんですねぇ。
ポイントサービスの劣化と、電子書籍ストアの大盤振る舞いを見るにつけ、しみじみとそう感じます。
まあ私も、マンガはほぼすべて電子書籍で買うようになりましたが…。
いっぽうで、個人的に残ってほしい書店については、意識してそこで買うようにしないといけないかもなーとも思うのでした。
柏のハックルベリーブックスとか。
先日も行きました。
「ユリイカ 2016年3月臨時増刊号 出版の未来」と、『茨木のり子集 言の葉 I』を買ったよ(絵本じゃないものも売っているのです)。
あとは、「本の雑誌」とよく組んでいろいろやっている、松戸の良文堂とか。
松戸駅前は、良文堂、くまざわ書店(アトレ内)、ジュンク堂(伊勢丹内)と、書店がけっこう充実しているんですよ(と、松戸をアピールしてみる)。
読書記録 2016年4月
2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:31冊
読んだページ数:7559ページ
ナイス数:86ナイス
湯けむりスナイパー 第15巻 (マンサンコミックス)の感想
最後の松三にびっくりな15巻。他は相変わらず君江とトモヨを中心にしつつ、淡々とまた夏が進んでいたので、最後はびっくりしたな本当に。
読了日:4月1日 著者:ひじかた憂峰
湯けむりスナイパー 第16巻 (マンサンコミックス)の感想
第1部完。松三はさらりと終わり、やはり君江メイン。後半は完璧に、君江の物語でしたね。トモヨの「ああ 泣いてしまいそう…」という想いとともに思わず泣いてしまいました。そして、起きるべくして起きた別れとともに、日常へと戻っていく。それにしても、源さんの夢に一応の結論が出てしまったことにビビりました。Part2も読みますよ。
読了日:4月1日 著者:ひじかた憂峰
いなかの専業主腐ちゃん (バンブーエッセイセレクション)の感想
いなかに嫁いだ腐女子のエッセイマンガ。なんか同じような人に覚えが…おや、誰か来たようだ。とても面白かったですが、子どもが生まれたら気をつけてね…。
読了日:4月2日 著者:チョコドーナツ
湯けむりスナイパーPART2花鳥風月編 1 (マンサンコミックス)の感想
PART2開始。これまでと同様に淡々と読んでいきましたが、マボロシの滝で驚きの展開が! 大きく展開していくのかなーという期待半分と、このままずっと同じ状態が続けばいいのにという不安半分で、複雑な気持ち。
読了日:4月4日 著者:ひじかた憂峰
湯けむりスナイパーPART2花鳥風月編 2 (マンサンコミックス)の感想
PART2終了。第二部は、君江/トモヨの長編だったのか、ということで一応の決着を見たのでした。短い描写で細かい感情を表現し、深い余韻を残す。素晴らしかった。
読了日:4月4日 著者:ひじかた憂峰
湯けむりスナイパーPart3 (1) (マンサンコミックス)の感想
PART3開始。仕切り直しって感じでまた日常が戻ってきたような。ただ、これまでとはちょっとずつ変わっているところがあって、そのちょっとの差がかえって気になるような感じです。源さんが少し軽い感じになっているところとか。これまでは雰囲気だけで凄みを出していたのに、実際のブツを振り回すなんて…。椿屋と周囲の人々に(良くも悪くも)慣れてきたってことなのかなー、と思ったり。
読了日:4月4日 著者:ひじかた憂峰
GIANT KILLING(3) (モーニング KC)の感想
サッカーマンガとしてとても楽しんでいるのですが(村越!)、カンファレンスでのスピーチ(ユーモアを交えて緊張を和らげつつ、言いたいことをズバッと届ける)とか、仕事を任せつつメンバーを観察して課題をあぶり出すとか、そういうビジネス的なところにどうしても意識がいってしまいます。そこも含めてとても良く出来ていると思う。続きも読みますよ。
読了日:4月5日 著者:ツジトモ
科学の栞 世界とつながる本棚 (朝日新書)の感想
書評集。瀬名さんの文章は、冷静と情熱のあいだの振り幅が絶妙な気がします。論理的な筆致で作品の評価をしつつ、情感たっぷりな感想を加える。そうやって紹介された作品を、誰が簡単にスルーすることができるでしょうか。とりわけ、「朝日中学生ウイークリー」に掲載された書評は、新しいことを知る喜びにあふれています。というわけで、また読みたい本がたくさん増えました…。
読了日:4月5日 著者:瀬名秀明
湯けむりスナイパーPART3 (2) (マンサンコミックス)の感想
初期のような単発のエピソードが並ぶ2巻。もともとはこんな感じだったよなーと、いささか懐かしい気分になりつつ読む。個々の話を面白く味わいながらも、どこか物足りなさが残ってしまうのは、これまで展開してきた長編エピソードの濃厚さゆえか。
読了日:4月6日 著者:ひじかた憂峰
湯けむりスナイパーPART3 (3) (マンサンコミックス)の感想
完結。冒頭から(直接は語られないのですが)震災の影響で、椿屋とその周辺の人々も含めて、大きく変わらざるを得ない状況になります。逆境においてもしっかりと前を向いてやるべきことをやる、トモヨは強し。この作品の主人公は、トモヨだったのかもしれませんねぇ。女将さんの変わりようを見て、一気に時間が進んだ気がしましたが、連載期間どおりなのか(約15年)。時の流れは生き急ぐ若者にとっては早く、場所も生活も落ち着いた人間にとってはゆっくり、相対的なのである。素晴らしい終わり方でした。名作!
読了日:4月6日 著者:ひじかた憂峰
新宿駅最後の小さなお店ベルク 個人店が生き残るには? (P-Vine Books)の感想
立ち退き問題で知ったベルク本。個人経営の店のノウハウというか、これまでやってきた「こだわり」がたくさん語られていて面白かった。個性的であろうとしてはいけない(自然とにじみ出てくるのが個性)とか、横綱相撲のつもりで接客するとか、名言がいっぱいです。こだわりが強すぎて多少の偏向も感じるのですが、それくらいでないと魔界都市新宿で生き残れないのかもしれませぬ。良かったです。
読了日:4月7日 著者:井野朋也(ベルク店長)
ロボ道楽の逆襲 (CUE COMICS)の感想
短篇集詰め合わせ。表題作は複数の短篇をDJミックスさせたものでけっこう完成度が高く面白かった。他は筒井康隆・小松左京作品の漫画化が良かったです。真っ向勝負してますねぇ。
読了日:4月8日 著者:とり・みき
ハード&ルーズ 1巻の感想
狩撫麻礼原作。ハーフボイルドっぽい主人公が社会の裏側で一風変わった事件に巻き込まれていく、一話完結型の探偵モノ。いかにも狩撫麻礼節って感じの内容で、スピード感のある展開とじんわり心に残る終わり方にハマる。文句ナシに面白いです。かわぐちかいじなのに変に説教くさくなくていきいきとしている…! 続きも読みます。
読了日:4月8日 著者:かわぐちかいじ,狩撫麻礼
釣れんボーイ (ビームコミックス)の感想
釣りクズの日常マンガ。日常がダウナーというかクズいというか、面白すぎます。釣り(と女)に燃えつつ、ヒモっぽい日々を送る。(オビで推薦文よせてるから比較しちゃうけど)玉吉さんとかと違って、主人公のヒマシロ先生をわりと客観視できてるので、安定して楽しめます。夜中にダラダラと800ページを読みきってしまった。
読了日:4月10日 著者:いましろたかし
日経SYSTEMS 2016年4月号の感想
Slack が採り上げられている…! ということで、我が社においても導入が進みそうな予感(Redmine の導入タイミングを見るにつけ…)。
読了日:4月11日 著者:
SF名物―鶴田謙二初期作品集 (KCデラックス)の感想
同人時代含む初期作品集。昔のオタクっぽい絵柄でレトロな気分になりつつ読む。作品解説にあるとおり、「よくわからないけど面白い」というのがしっくり来るような感じ。絵柄を含めて、雰囲気を楽しむ系のマンガなのかなーと思いました。結構、裏にある設定が興味深いので普通に詳しく知りたい気もします(いろいろとひどすぎる、「名犬吉村」を除く)。
読了日:4月11日 著者:鶴田謙二
野望の王国 完全版 1の感想
東大卒の超エリートが日本制覇の野望を胸に暴力の世界で暴れまわる話。なんというかもう、「すさまじい」としか言いようのない作品だと思います…。暴力、暴力、また暴力。休む暇もなく訪れる暴力の連発にお腹いっぱい。読み通すのにとてもエネルギーが要ります…。普通に虐殺な場面も出てくるし、美味しんぼの原作者と同じ人の作品とは思えない。鼻血とかのレベルじゃねーぞ。いろいろ突き抜けていて、素晴らしいです。もちろん続きも読むけど、少し時間をおいてからにしよう…。
読了日:4月11日 著者:雁屋哲,由起賢ニ
幻の終戦工作 ピース・フィーラーズ 1945夏 (文春新書)の感想
1945年夏、在外邦人とペル・ヤコブソンらによる終戦工作に関するノンフィクション。時系列に沿ってドキュメンタリータッチで話が進んでいきますが、タイトル通りに結末は決まっているので、読んでいて大変面白いと同時に、もどかしさというか、残念な気持ちでいっぱいになります。こういう立場にいるからこそ見えてくることではありますが、ソ連に固執する日本側の行動は…。大局を見ることの重要性を痛感するのでした。
読了日:4月14日 著者:竹内修司
WIRED VOL.22(GQ JAPAN.2016年5月号増刊)/特集 BODY & HEALTH 病気にならないカラダの感想
ヘルスケアとテクノロジー。腸内フローラとか、現時点ではわからないことばかりで言葉ばかりが先行し、正直眉唾ではありますが(本誌で採り上げられているモノも含めて、そう感じますが)、これからの発展が期待される分野だよなーとも思います。お通じは大事ですよ、ホント。他、イスラエルのお国柄というか、国民性が興味深かった。0から1を次々と生み出す。
読了日:4月17日 著者:
月刊コミックビーム 2016年 1月号[雑誌]
読了日:4月18日 著者:
ハード&ルーズ 2巻の感想
2巻。一話完結型で、まさに一夜限りの話が多いですね(オトコの幻想)。かわぐちかいじの描く女性は骨ばっていてエロいって知ってた。1巻と同じように読んでいたら、後半、まさかのチーム結成。一匹狼な探偵モノで通すかと思っていたのでびっくりしました。皆、ヘンに癖のある連中なので、今後の展開に期待です。
読了日:4月18日 著者:かわぐちかいじ,狩撫麻礼
本の雑誌395号の感想
週刊誌特集! スキャンダルにはあまり興味はありませんが、社会の暗部を暴く、いわゆるノンフィクション的なジャーナリズムは大事だと思うし、ある意味、必要悪としての存在という気もします。私は書評だけ読めればいいです(各誌の書評だけまとめて販売とかしてくれませんかねぇ)。創刊編集者対談も含めて、とにかく頑張ってきたのはわかった。あと、三島由紀夫の10冊は読んでみようかなと思います。『仮面の告白』しか読んだことがない私である。
読了日:4月20日 著者:
ハード&ルーズ 3巻の感想
チームになってもすべてをさらけだすわけではないところがハードボイルド、じゃなくてハードでルーズな土岐さんであります。ただの照れ屋さんでは…? 他メンバーとどっぷり交わらない(交われない)ところが、逆に人間味がある。普通に仕事に徹しきれない話が多いところもいいですね。次巻で終わってしまうのがもったいなく感じられる、ミニマルな面白さであります。あと、なんか微妙に恋模様ですが、最後はオトシマエをつけるのか…?(つけなさそー)
読了日:4月20日 著者:かわぐちかいじ,狩撫麻礼
学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書)の感想
子どもが言語を獲得していく過程を中心に、「学ぶこと」について考察する本。事実を覚えこむだけでなく、一方で、「知識偏重否定主義」にも異を唱えるという、非常にバランス感覚に優れた内容で、そこかしこで共感・納得しながら読みました。特に、「直観」に関するロジカルな整理がとても腑に落ちた。新しいことを自分の「スキーマ」に当てはめて理解することと、そのスキーマをあえて崩していくことの重要さ。自分の根底に刻み込んでおきたい姿勢であります。本書については、今後も度々、振り返ることになるだろうなという気がいたします。
読了日:4月21日 著者:今井むつみ
おんなのことば (童話屋の詩文庫)の感想
詩集。世界の美しさを優しく愛でつつ、自身の内面を厳しく叱咤激励する、という感じの詩が多く、背筋がすっと伸びる思いでした。ビレバンの POP にあるとおり、「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」という詩は刺激的ですが、それ以上に、自分の周りに対する優しい目線が印象に残ります。「どうして言葉たり得よう 他のものを じっと 受けとめる力がなければ」とか。
読了日:4月21日 著者:茨木のり子
ハード&ルーズ 4巻の感想
完結。信頼できる部下と安定した仕事に恵まれた環境を放り投げてしまう、土岐さんのルーズっぷりが、そこはかとなく人間くさくてよかったです。元に戻っちゃったところで(ホントは戻っているわけではなく、歳月は流れるのですが)、ぶつ切りのように終わる。お話自体は一話完結型だしいいのですが、彼をめぐる周囲の人間関係はもう少しみっちり描いて欲しかったなーという気もします(『湯けむりスナイパー』のように)。ともかく、面白かった。やっぱり狩撫麻礼はいいですね!
読了日:4月21日 著者:かわぐちかいじ,狩撫麻礼
仕事文脈 vol.7の感想
いろんな仕事について考えるミニコミ誌。特集は、「家と仕事」。自宅で仕事とか、家事という仕事とか、家そのものとか。いろいろな視点で家と仕事を捉えている内容で面白かった。家と仕事は、分けて考えたい人もいるし、一緒に考えたい人もいます。私はできればまとめて考えたい派(早く自宅で仕事ができるスキームを作りたい!)。前号の方向性にちょっと違和感があったのですが、今号は多様な視点やぼんくらっぽさが、だいぶ戻ってきたのかもと思います。
読了日:4月22日 著者:
母の友 2016年4月号の感想
新年度で表紙の紙質が変わった気がする。特集は、「こどものとも」。我が家でも愛読しております。特集の中身は、過去の歴史をさらう内容で、思い出話が多かったなという印象。データ面(全リストとか)の充実か、批評的な視点か、何かもうひとつ深掘りして欲しかったような。福音館書店の歴史と絡めた、「創刊の頃のこと」は面白かったです。
読了日:4月22日 著者:呉美保,小風さち,北村人,きくちちき,小西英子,西平あかね,にしむらあつこ,齋藤槙,岡本雄司,大槻あかね,植垣歩子,福知伸夫,中村至男,まるやまあやこ,田中清代,八百板洋子,柴田愛子,中村柾子,菅澤順子,東直子,内澤旬子,猪熊弘子,大野更紗,山田真,浅生ハルミン,金原由佳,手島渚
マネーフットボール 2 (芳文社コミックス)の感想
ロングスローでのし上がる主人公ってすごいな。いわゆるスターではない、リアルな選手たちのシビアな話(契約とか営業とか)が出てきて、大変面白いです。試合の(裏側の)攻防とかも興味深い。このリアルさ、きめ細やかな取材と分析の賜物ではないかと。絵柄が地味なので、大きなブレイクはないかもしれませんが、いい作品に出会えたなーと思います。引き続き読んで参ります。
読了日:4月26日 著者:能田達規
魔法の世紀の感想
20世紀は「映像の世紀」、21世紀は「魔法の世紀」。コンピュータの発達が人間を変化させていくっていう風に受け止めました。現状のデバイスに関する不満とか、今後の進化の方向性くらいまでは理解できるのですが、それ以降の(デバイスの進化とは異なるアプローチからの)超感覚というか、自然とテクノロジーの一体化みたいなテーマは、ちょっと付いていくのが大変だった。攻殻機動隊の世界の先を見ているような感じ、くらいにしか理解できん…。なんか面白そうだなーという、ワクワク感は抱くのですが。こんな感想ですみませんって感じ。
読了日:4月26日 著者:落合陽一
三国志連作集 異郷の草の感想
三国志武将列伝。黄忠、鍾会、甘寧、孟獲、簡雍という渋めのチョイス。各編ごとに読後感が異なっていて、よく練られていると思いました。特に孟獲は思い切って切り口を変えつつ、それでいてしっくりくる感じ。面白かったです。孟獲というか祝融が(略)。全体的に、台詞ではなく、静かに表情で語らせるような作風なのもよかった。この感じで、あの人やこの人の話も読んでみたいなーと思います。
読了日:4月28日 著者:志水アキ
読書メーター