【Music】 A Place To Bury Strangers / A Place To Bury Strangers
何を隠そう、The Jesus & Mary Chain はほとんど聴いたことのない私です。聴かず嫌いということはありませんが、何となく聴かないままこれまで生きてきてごめんなさい。それでこの、NY の3人組バンドによる2007年作品を聴いた時、ジザメリってこんな感じなのかな? と思いました。ノイズをやかましく鳴らしつつ、フィードバックギターをばっちり効かせた轟音が、時にスピード感を持ち、時にゆったりと漂うようにやってくる感じです。ただ、一方で、硬くて暗めの電子音を使ったり、ヴォーカルが低く蠢くような歌い方をするところなどは、ニューウェーブの香りを感じたりもします。そのせいか、全体の雰囲気は、いささか力強さがあって、シューゲイズしておらず、直接的に届いてくる感じでとてもいいと思います。マイブラのコピーバンドばかりが次々と量産されている感のある、昨今のシューゲイザーシーンよりもずっと、今の音を鳴らしている気がして、よほど健全な印象がありました。個々の曲それぞれに対するインパクトが弱いところがちょっと残念でしたが、通して聴いて満足できる、良いアルバムだと思います。
- アーティスト: A Place to Bury Strangers
- 出版社/メーカー: Killer Pimp
- 発売日: 2007/11/07
- メディア: CD
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