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読書、音楽、ゲームなど、エンターテインメント系の趣味について書きます。

池澤夏樹の電子本が9月まで読み放題 (impala e-books) - 読書記録 2015年8月

 

2015年8月の読書記録です。

先月あたりにブクログから、池澤夏樹読み放題サービスと、レビューコンテストに関するお知らせが来ていました。

www.voyager.co.jp

 

池澤夏樹、新聞のエッセイなどで名前は知っているけど、作品は読んだことないなぁ…という作家さんだったので、これを機に読めるだけ読んでみることに。

(教科書で読んだことあるって人が多いのですが、私はそれも無かったなぁ…)

 

手始めに、リストの一番上にある「静かな大地」を読み始めたら、いきなり700ページ近い大長篇だったのでビビる。しかし、内容は面白すぎてやめられない止まらない。北海道開拓民とアイヌの話。心が震える。

 

読書環境は、アプリ等ではなくブラウザで読む形なのですが (BinB Reader)、ロードが長い(しかも別アプリに切り替えて戻ってくる度にロードが発生する…)、ページ送りの動作がもっさり遅いなど、使い勝手は果てしなく悪いです。まあ、本自体が無料なので割り切っております。有料だったら文句のひとつも言いたいところです。

 

ということで、9月の読書記録は、池澤作品の感想が並ぶ、かもしれません(読みきれないかなぁ)。

 

2015年8月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:4207ページ
ナイス数:69ナイス

IN★POCKET 2015年 7月号IN★POCKET 2015年 7月号感想
戦後70年特集。『ガダルカナル戦記』がほんの一部だけでも読んでいてとてもツラい。これが4巻分も続いているのか…。蝿とか蛆とか、1ページの中で何箇所も出てきて、読んでいると感覚がマヒしてきてしまって、そのマヒしてきてしまったこと自体にまたツラい気分になり…。とりあえず、水木しげるの戦争関連本は読みたい。他、特集とは別に、いくつか読みたい本が増えました。クッツェー『夷狄を待ちながら』、長島有里枝『背中の記憶』、押井守『ゾンビ日記』。新刊文庫一覧は見てはいけない。
読了日:8月3日 著者:


ダンジョン・シネマティーク―映画に学ぶRPGマスタリング術 (富士見文庫―富士見ドラゴンブック)ダンジョン・シネマティーク―映画に学ぶRPGマスタリング術 (富士見文庫―富士見ドラゴンブック)感想
TRPG のシナリオネタとして映画を活用してみましょう、という本。全体的にリプレイ形式で記載されていることもあり、セッションの臨場感が強くでていて読み物としては楽しめるのですが、シナリオ作成の副読本として使えるかどうかは微妙。もろもろ含めて、朱鷺田さんらしい本だなぁと思います。でも、自分の中の経験を棚卸しして、シナリオのネタに使えるかどうか考えてみる、という行為自体のきっかけにはなるのではないでしょうか。
読了日:8月4日 著者:朱鷺田祐介


散歩もの (扶桑社文庫)散歩もの (扶桑社文庫)感想
孤独のグルメ」コンビによる散歩エッセイ。初出は「通販生活」とのことで主人公に奥さんがいますが、ちゃんと「孤独」です(不仲というわけではない)。ちょっと懐かしい感じを味わいながら、いろんな町をふらふらと散歩するだけの話で、じわじわと面白かった。久住さんののんびりとした話の雰囲気が、谷口さんの緻密でありながら圧迫感のない描き込みと、いい次元で混ざりあっているような気がします。とてもいいですね。
読了日:8月5日 著者:谷口ジロー,久住昌之


マネジメントの基礎マネジメントの基礎
読了日:8月6日 著者:

 

 

 


自然にふれて取りもどす 人間の基本自然にふれて取りもどす 人間の基本感想
アウトドア屋さんのスノーピークが、都会でもちょっとした自然を楽しんでみましょうというコンセプトの元、自社製品の良質さをアピールする製品カタログ(マガジンハウス!)。いや、特に悪く言うつもりはなく、すてきな写真で良さげなアイテムを紹介されると、つい欲しくなってしまいますよね、という話です。タープとか、ランタンとか。がっつりアウトドアは苦手な私ですが、自然にふれて楽しむくらいはやっていきたいわけです。あと、飲みかけのビールが蚊よけになるという豆知識をゲット。
読了日:8月7日 著者:


予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)感想
人間が、経済的に合理的でない行動を取ってしまうことについて、様々な事例を紹介した本。本当は1個だけ買えば充分なのに、2個目が半額とか言われて2個買っちゃうとか、そういうの。事例の数が盛りだくさんでボリュームがありますが、エッセイ風の読み物として気軽に読めます。耳の痛い話もありつつ、いかに人間が不合理な生き物であるかを痛感する。中でも、現金だとしない不正(ちょろまかし)について、物だと気軽にやっちゃう(たとえ「金券」のように現金換算が可能ものだとしても)というのがとても興味深かった。
読了日:8月7日 著者:ダンアリエリー


ガープス・マーシャルアーツ・リプレイ―赤い大地を駆ける疾風 (富士見ドラゴンブック)ガープス・マーシャルアーツ・リプレイ―赤い大地を駆ける疾風 (富士見ドラゴンブック)感想
ガープスなつかしい。本書も含めた新版の展開時はもう離れていたので知らなかったのですが、マーシャルアーツってこんな超人的な CP でやるゲームだったのか…(といっても妖魔夜行と同じか)。内容は、父を殺された三人娘の復讐劇ということで、西部劇の定石って感じ。ロールプレイは、ガープスの(マイナスの)特徴がよく出ており、やりすぎるとよくないけどガープスだからこれくらいは仕方ない。格闘技をがっつり遊ぶ TRPG って、最近はあんまり見かけない気がしますがちょっとやってみたいです(軽めのシステムがいいけど…)。
読了日:8月11日 著者:黒田和人,グループSNE


月刊コミックビーム 2015年 8月号[雑誌]月刊コミックビーム 2015年 8月号[雑誌]
読了日:8月12日 著者:

 

 

 


本の雑誌387号本の雑誌387号感想
「書き出し一行」特集。正直、書き出しについてまじめに考えたことは無かったし、これからもそうかもしれない。「真相」とか「トリック」についてはまじめです。しかしながら、適当放談は面白かった。『リング』の正しい書き出しは、「貞子は激怒した」で正解! 他、リブロ閉店レポートは、ジュンク堂の副店長が書いた POP に不覚にも感動してしまった。最後に、今号で読みたくなった本。チャトウィンウイダーの副王』(都甲幸治さんに紹介されると弱いんですよねぇ…)、えのきどいちろう『妙な塩梅』、川内有緒『バウルの歌を探しに』。
読了日:8月14日 著者:


ルガルギガム 上 黄昏の女神と廃墟の都 (ファミ通文庫)ルガルギガム 上 黄昏の女神と廃墟の都 (ファミ通文庫)感想
ダークファンタジーな世界観と異世界召喚とラブコメで三題噺。メソポタミアの世界観が、中世欧州的なヤツとは一線を画しており、おどろおどろしくてドロドロで大変よい感じです。主人公は日本の高校生が召喚されたかっこうですが、ここはどこ…? 的なまだるっこしい展開は思い切り端折っているので、すんなりと作品の雰囲気に浸れます。いっぽうで、一人称の文章がくだけすぎていて世界観に合ってないように感じられてしまうのが残念です。ラブコメ要素もね…。でも、世界観、物語、キャラクターは最高です。期待と不安を抱きつつ、下巻へ続く。
読了日:8月17日 著者:稲葉義明


ラクガキノート術ラクガキノート術感想
「ラクガキ」は「楽描き」であり、「絵心」は「絵をかきたい気持ち」だから誰にでもあるもの、というコンセプトのもと、ラクガキをするといいことがあるよ! という話。個人的に、子どもとのコミュニケーションについて、ラクガキの必要性をひしひしと感じてきたところで出会った、まさにジャストな本。簡単にラクガキが出来るメソッドから、ラクガキに際しての心構え、ラクガキに使えるツールの紹介(やっぱりプラマンか!)など、ラクガキの敷居を下げて、誰でも楽しくラクガキできる要素が詰まっていて、大変良かった。早速、実践しますの。
読了日:8月18日 著者:


ルガルギガム 下 運命の<王>と帰還の門 (ファミ通文庫)ルガルギガム 下 運命の<王>と帰還の門 (ファミ通文庫)感想
下巻は、「帰還」に向けて一直線なストーリー展開。アクの強い敵キャラがバンバン出てきて、すっかりラノベの皮をかぶった伝奇アクションの趣である。上巻でつまづきまくった一人称の文体は、この展開ならそこまでツラさはなし(単に慣れただけ?)。一方、世界観を活かしきれていない消化不良感は否めず。広げた風呂敷をたたまぬまま、イチャコラ方面に収束させてしまったため、続編、スピンオフ、前日譚、なんでもいいので、この世界観での続刊を、切にお願い申し上げる次第。ただし、一人称は勘弁な。あと、ルールブックはいつ出ますか?
読了日:8月19日 著者:稲葉義明


はるなつふゆと七福神はるなつふゆと七福神感想
ブクログ献本にて。ひきこもり女子と七福神がドタバタする現代ファンタジー。七福神以下、神様のみなさんは個性的でなかなかいい感じです(黒暗天とか)。文章はたまに不要な漢字につっかかる以外は(馘とか、駄目駄目人間とか)、軽やかで読みやすい。物語もきれいでよく出来ていますが、せっかくの「内角の和」というキーワードが主人公だと何に当てはまるんだろう…というのがイマイチ見えてこなくて、ちょっと落ち着かなかった。などなど、細かいところはあれこれ言いましたが、全体的にはよくできたエンタメ小説だと思います。
読了日:8月20日 著者:賽助


大人のための読書の全技術大人のための読書の全技術感想
速読と精読を併せて勧める読書術が好きです。読書の効能をこれでもかと紹介。本にがしがしと書き込み、バンバン引用し、自身の血肉に変えていくスタンスは、完全に肉食獣のそれであります。有言実行だからこそ、言えること。齋藤先生の著書は初めて読みましたが、論旨が明確であり、わかりやすすぎて心配になるくらいわかりやすい。この明確さ(強さといいかえてもいい)が、先生の魅力なんだろうなと思います。岩波新書の『読書力』も読もうかな。あと、「50冊の必読リスト」はとにかくヤバいです。
読了日:8月25日 著者:齋藤孝


日経SYSTEMS 2015年9月号日経SYSTEMS 2015年9月号
読了日:8月26日 著者:

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