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読書、音楽、ゲームなど、エンターテインメント系の趣味について書きます。

【Music】 渋さ知らズ / 渋夜旅 (2010)

音楽

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不破大輔率いるフリージャズバンドによるアルバム。2010年作品。

はじめに。渋さ知らズは、スピード感と迫力のある音と、暗黒舞踏をはじめとする珍妙なパフォーマンスといった、ライブにおける力強さ、楽しさ、ハチャメチャっぷりといったものの印象が強いです。いっぽうスタジオ音源では、当然のことながらそういった要素を前面に出すことは難しく、聴いている側としてはどうしても違和感を感じてしまう、というのが常でした。しかし、このアルバムはライブとは別の顔をしっかりと見せている良作に仕上がっていると思います。

全体について。適度なテンポの中でフリーな演奏をかっこよくキメまくる、まさにフリージャズバンドとして聴き応えのある作品です。ライブで連発されるキラートラックのような旋律の大合奏で一気に持っていくような感じではなく、じっくり聴かせつつも時折ハッとさせられるような興奮がやってくる音楽。大人の色気を漂わせるムーディな曲の中に、まさに「渋さ知らズ」といった趣のやんちゃっぷりが顔をのぞかせる、そんなバランスです。アルバム全体の完成度も高く、かなり繰り返し聴いています。

個々の楽曲について。M-1「ドラゴ」や M-2「権太アジール」は、アルバムのそんな色を宣言するように楽しく聴かせる曲。安定したリズムの上を、管楽器やギター、バイオリンのソロが縦横無尽に駆け回るさまがかっこいいです。M-3「水の中の虹虫」や M-4「漂海鷂魚」は、不定でフリーな部分が凝縮されたようなヘンな曲。じわじわハマる感じです。勇ましさを表すような M-5「島舞踏」を経て、個人的なハイライトは M-6「渡」。15分越えのこの曲、女声ボーカルから静かに幕を開け、そのフレーズを繰り返しながら徐々に音が開けていき、いっぽうではフリーなサックスが吹き荒れ、音のうずが極限まで高まったところで炸裂する、すばらしく気持ちのいい曲でした。ライブとは別ベクトルの開放感を渋さが示したものとして、このアルバムを象徴する曲といえるのではないかと思います。M-7「浮渋」はその開放感を維持したままピューと走る曲でライブ映えしそう。M-8「ア・デイ・イン・ザ・ライヴ」は再び1、2曲目のようなフリーをじっくり聴かせる仕上がりでした。1分ちょいの M-9「浮渋エピローグ」はカリンバで静かに終わるのかなぁと思いきや最後はやっぱり楽しく壊れます。ラスト、M-10「権太チョッパー、パート1」はアルバムでは鳴りを潜めていた渡部さんが前面に出てきてて良かったです。アルバムの最後を飾る曲がこの中ではいちばんライブっぽい仕様なのは、「続きはライブで!」ってことなんでしょうか。

まとめ。というわけで、ライブとはひとあじ違った側面を見せた作品だと思います。渋さはやっぱり大人数編成のライブだなっていう(フジロッカー的な)先入観が払拭されました。ついでに最後の曲を聴いてやっぱりライブも見たくなるという相乗効果。とても良かったです。先日聴いた「渋彩歌謡大全」とあわせて愛聴いたします。そして今月はライブ行きますよ!


渋さ知らズ - ドラゴ

 

 

【次回予告】

1月13日の O-EAST 行く予定です。ゲストには Chara の名前がすでに!

渋さ知らズ大オーケストラ @ Shibuya O-EAST

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