音楽
NY の4人組バンド、ヴァンパイア・ウィークエンドによる2010年リリースの 2nd。 前作はお澄まし顔な作りって感じであまりピンとこなかったのですが、今作は、方向性は踏襲しながらも、より突き詰めたような印象になっていて、とても良かった。あっさり風味で…
Deerhunter のボーカル、Bradford Cox のソロプロジェクト、アトラス・サウンドによる2009年リリースの 2nd。 昨年の聴き逃し。前作は未聴。ディアハンターの中の人であることも後から知ったわけですがしかし、これはとても良かった。淡くて陶酔感のある音色…
アルバムに引き続いて、楽曲編です。単に、アルバム単位だとちょっと…だけど、この曲はイイっていうのが結構あったのでやってみた気まぐれ。アルバムに選んでいる曲は入っていません。 順不同。プレイリスト的に並べています。 U2 / Get On Your Boots FIRE …
2009年は、レビュー本数がめっきり減ってしまいました。一応、ある程度の量を聴くことは聴いてきたのですが、文章に落とすところまで行けなかった感じ。基本的に、良かったヤツしか書いてません。そんな状態ではありますが、ベストをまとめておきます。 1. M…
スガダイロー率いるフリージャズトリオによる、2009年リリースのアルバム。メンバー構成は、スガダイロー(pf)、東保光(b)、服部正嗣(ds)。いろんなミュージシャンとの競演作を矢継ぎ早にリリースしてきましたが、彼自身の本格的なアルバムとしては、ソロデビ…
スウェーデンの Axel Willner によるミニマルテクノユニット、フィールドによる2009年リリースの 2nd。 前作はミニマルな世界にどっぷりとハマりましたが、今作も良いです。方向性としては、基本は前作と同じく、高音が耳に心地よく残るミニマルテクノですが…
シカゴ出身のシンガーソングライター、アンドリュー・バードによる2009年リリースの 8th。尚、ソロアルバムとしては5枚目。 前作は非常にポップな仕上がりで最高の聴き心地でした。今作も期待しておりましたが、ちょっと予測不能な方向に行ってて、やや戸惑…
ペンシルヴァニアの5人組バンド、Saxon Shore による2009年リリースの 4th。 4年ぶり、待望の新作であります。内容はこれまでの路線と基本的には変わらず、轟音系のインストゥルメンタルポストロックです。彼らの特徴は、轟音系ポストロックと言いながらも、…
メキシコ出身2人組のアコギデュオ、ロドリーゴ・イ・ガブリエーラによる2009年リリースのたぶん 4th。邦題は「格闘弦」とな。 昨年のフジでとんでもないライブを見て以来、音源を聴く度に、いまだ興奮冷めやらぬ自分がいます。この作品も、引き続き高値安定…
フランスの4人組バンド、フェニックスによる2009年リリースの 4th。 なんて洒落の効いたタイトルだ、気取るにも程があるぜ! と思わず敬遠してしまいますが(冗談です)、内容は普通に良いです。3rd 辺りから前面に出てきた、ロックバンドとしての激しさを維…
マンチェスター出身の3人組バンド、ダヴスによる2009年リリースの 4th。 4年ぶりの新譜は、これまでで一番、最初に聴いた時の印象が悪くて、これまでで一番、聴く度にどんどん良くなっていく作品でした。作品をリリースする毎に、後からじわじわとやってくる…
Chris Clark のソロプロジェクトによる 5th。いつもどおり Warp から。 前作はフロア仕様でゴリゴリの IDM でしたが、今作はそれ以前に戻ったような部分もあり、生楽器のような柔らかい音色を幾重にも積み重ねた結果、ふわふわと落ち着きの無い、不穏な雰囲…
グリーン・デイによる2009年リリースの 8th。 00年代総括が流行ってますね。私は、00年代を代表するアルバムと言うと、"American Idiot" (2004) を思い浮かべるのですが、皆さんはいかがでしょうか。好きなアルバムは違うのですが、「代表する」っていうと、…
デンマークのバンド、ミューによる2009年リリースの 5th。アルバムタイトルは長いので省略。というか、5枚目だったのか…。3rd かと思ってましたが、デンマーク国内で、2枚リリース済なんですね。 まず M-1「New Terrain」と M-2「Introducing Palace Players…
日本の4人組バンド、Nothing's Carved In Stone (NCIS) による、2009年リリースの 1st。メンバーは、加入順に Guitar&Chorus:生形真一(ELLEGARDEN)、Bass:日向秀和(ストレイテナー他)、Drums:大喜多崇規(FULLARMOR)、Vocal&Guitar:村松拓(ABSTRAC…
東京の3人組バンド、パーフェクト・ピアノ・レッスンによる2009年リリースの 2nd。 昨年のミニアルバムには思い切り不満をぶつけてしまいましたが、今作はかなり良くなってました。ポストロック的な横に揺れる心地よさと、激しく勢いのある演奏が上手く組み…
マサチューセッツのバンド、カスピアンによる2009年リリースの 2nd。 いわゆる轟音系のポストロックです。前作は溜めにためてどかーんと爆発させる、轟音系ポストロックの正に直球勝負でありましたが、あまりにも剛速球だったので力でねじ伏せられた感があり…
ミュートマスのライブに行ってきました。 前座は Cinjun Tate of Remy Zero。Cinjun Tate さんのソロプロジェクトだそう。良質な US インディ、エモでした。歌声が印象深くて良かった。サポートの人の日本語 MC がやたらと上手くて、盛り上がる。会場をあっ…
ニューオリンズ出身の4人組バンド、ミュートマス (MUTEMATH) による2009年リリースの 2nd。 前作も相当好きでしたが(2006年のベストアルバム)、今作はその期待を上回る内容で、素晴らしかった。満点。単なるギターロックバンドにとどまらない多彩な表情は…
横浜の各所を舞台にしたジャズフェスティバル、横濱ジャズプロムナードに行ってきました。順番に。 ハクエイ・キム・トリオ @ 関内ホール小ホール ハクエイ・キム (p)、安力川大樹 (b)、ジョー・ラ・バーベラ (ds)。ジョーさんは、ビル・エヴァンス・トリオ…
アイルランドの4人組バンド、U2 による2009年リリースの 12th。 U2 は一応、ひと通りアルバムなどを聴いており、とても好きなバンドです。アルバムは結構変なのが多くて、なぜここまで世界的に人気を博しているのか、たまに分からなくなったりするのですが、…
今年もメタモルフォーゼに行ってきました。かなりのんびりしてたので、ちゃんと観たのは3組だけですが…。 入場したのが20時過ぎ。プラネットステージで EYE をダラダラ観る。やはり楽しいですね。ジャンルがいまいち不明な、掴みどころのない DJ ですが、ハ…
今年も WIRE に行って参りました。順番に。 Jens Zimmermann @ Second Floor 到着が遅れたので、ジマーマンの途中から。昨年もよさげなミニマル DJ を展開しておりましたが、今回も良かったです。彼のパフォーマンスは、あまりジャンル一辺倒にならずに心地…
日本が誇る雑食ロックバンド、ソウル・フラワー・ユニオンによる2009年リリースのシングル。全7曲。 表題曲に加えて、ライブの定番「秋田音頭」がついに収録。あとは既曲のライブバージョンを5曲、という構成。昨年の『カンテ・ディアスポラ』の優しい肌触り…
日本のバンド、くるりによる2009年リリースの 8th。 前作には憤慨しましたが、今作はそれを取り返すような素晴らしい出来で、私の中の気分は一気に持ち直しました(現金なものです…)。内容は、シンプルと言えばその通りで、仰々しいアレンジも、分厚いサウ…
3日目。 この日は行く前からヘブン~オレンジ祭りの予定で、本当にそうなった。 Altan Urag @ ORANGE COURT モンゴルのバンド。楽器は伝統楽器(馬頭琴とか)を使ったりしてて、民族音楽系かと思いきや、そうでもなく(映画に提供した曲をやった時はそんな雰…
2日目。 Seun Kuti & Egypt 80 @ GREEN STAGE フェラ・クティの息子が、親父のバンドを率いてのライブ。全くの初見でしたが、きっと良いだろうなぁと思っていたら、案の定ドハマりしました。止まらないリズムと、破壊力のあるブラス、カリスマ性抜群のボーカ…
今年も行ってきました。1日目から順番に。 Doves @ GREEN STAGE 本当は別のバンドを観ようと思っていたのですが(ダヴスはライブがあまり良くないので…)、新譜も相変わらずのスルメ盤でかなり良かったし、やっぱり観ておきたいなぁということで、いつも通り…
U2 による、2006年の Vertigo Tour を収録した 3D 映画。 「『U2 3D』に見る3D映画の可能性」という記事を読み、気になったので観てきました。タイトル通り、U2 のライブを 3D 映像化したものです。サングラスのような 3D メガネをかけつつ鑑賞。 3D 映像は…
シカゴのバンド、ナショナル・スカイラインによる2009年リリースの 3rd。 8年振りのリリースだそうです。初めて聴きましたが、かなりど真ん中直球の美麗なエモで、とても良かった。淡く儚い泣き系ヴォーカルと、しっとりと染み入るギターを中心に据えた、良…